解説 · 2026年8月時点
ハムコルバンク(Hamkorbank)は、ウズベキスタンを代表する民間銀行である。1991年にアンディジャンで設立され、零細・中小企業(MSME)向けの融資を柱に全国へ広がった。国有銀行が資産の6割を占める市場で、民間資本としては最も長く実績を積み、国際金融機関からの資金調達を継続してきた銀行である。
| 正式名 | JSCB Hamkorbank |
|---|---|
| 設立 | 1991年 |
| 本拠 | アンディジャン(本店)。全国に展開 |
| 事業 | 商業銀行業務。零細・中小企業(MSME)向け融資が中心 |
| 拠点・顧客 | 200を超える営業拠点、アクティブ顧客300万人 |
| 国際金融機関との関係 | EBRDが最大7,000万ドルのMSME向け融資枠を供与(2025年)。グリーン金融向けに最大3,000万ドルの融資枠も承認 |
| 納税額 | 5,399億スム(2024年、民間企業で第7位) |
| 上場 | 共和国証券取引所「トシケント」に上場(ティッカーHMKB、2007年2月上場) |
事業の性格
設立から35年、全国に200を超える営業拠点を構え、アクティブ顧客は300万人にのぼる。個人向けにはオンライン融資、デビットカード、住宅ローン、自動車ローンを、事業者向けには零細企業や自営業者を対象とするマイクロクレジットを提供している。20年以上にわたり国際市場での資金調達を続けている点も特徴である。
ウズベキスタンでは零細・中小企業がGDPの約5割を生み、労働力の8割近くを雇用する。この層への融資は、EBRDをはじめとする国際金融機関の重点分野でもある。
国際金融機関との関係
2025年、EBRDは同行に最大7,000万ドル(6,000万ユーロ)の融資枠を供与した。為替リスクを避けるため現地通貨連動の形(シンセティック・ローカルカレンシー)が採られ、資金は全国のMSME向け融資に充てられる。また、ウズベキスタン・グリーン経済金融ファシリティ(GEFF II)の枠組みで最大3,000万ドルの融資枠も承認されている。
EBRDはウズベキスタンでこれまで193件・65億ドル超を投じており、その大半が民間企業向けである。ハムコルバンクはこの流れの主要な受け手の一つで、国際的な融資条件に沿った企業統治とリスク管理が求められてきた。株式は2007年から共和国証券取引所「トシケント」に上場している。
参考資料
- EBRD lends up to US$70 million to Hamkorbank in Uzbekistan — EBRD(2025年) ↗
- Hamkorbank(公式サイト) ↗
- 共和国証券取引所「トシケント」上場銘柄一覧 ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。