解説 · 2026年8月時点
フォルテバンク(ForteBank)は、カザフスタンの大手民間銀行である。2025年に消費者金融に強いホーム・クレジット・バンク・カザフスタンの買収を完了し、総資産を1年で49%増やして6兆1,000億テンゲに乗せた。総資産・貸出・預金のいずれでも国内シェア約10%を占め、上位行の一角を固めている。
| 正式名 | ForteBank JSC |
|---|---|
| 上場 | カザフスタン証券取引所(ティッカーASBN) |
| 事業 | 商業銀行。法人・個人・中小企業向けの銀行業務 |
| 純利益 | 1,910億テンゲ(2025年通期) |
| 自己資本利益率 | 32.9%(2025年通期) |
| 総資産 | 6兆1,000億テンゲ(2025年末、前年比49%増) |
| 自己資本 | 7,749億テンゲ(2025年末、36%増) |
| 預金 | 4兆3,000億テンゲ(2025年末、50%増) |
| 市場シェア | 総資産・貸出・預金のいずれも約10%(2025年) |
| 主な出来事 | ホーム・クレジット・バンク・カザフスタンの買収完了(2025年) |
ホーム・クレジット買収の効果
2025年の最大の出来事は、ホーム・クレジット・バンク・カザフスタンの買収完了である。個人向け業務が一気に厚みを増し、買収した事業だけで個人向け貸出残高の44%、個人預金の32%を占めるに至った。
貸出残高はグループ全体で前年比103%増と倍増した。消費者ローン、自動車ローン、デジタル販売チャネルが牽引し、個人向け残高はほぼ3倍になった。中小企業・法人向けも堅調に伸び、第2階層銀行のなかで貸出の伸び率は最大だった。
収益性と健全性
2025年通期の純利益は1,910億テンゲ、自己資本利益率は32.9%で、カザフスタンの銀行部門でも高い部類に入る。純利息収入は19.5%増の3,139億テンゲだった。
不良債権比率は4.7%、引当カバー率は86%と市場平均を上回る。自己資本比率(K2)は21.4%で規制水準を大きく超えており、2025年には4億ドルの永久劣後債(その他Tier1)を発行して資本基盤を厚くした。
参考資料
- Growth, Scaling, and Deal of the Year: ForteBank Reports Annual Results — ForteBank Investor Relations ↗
- Shares and ADR/GDR — Kazakhstan Stock Exchange(KASE) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。