解説 · 2026年8月時点
セルフィー・モバイル(Cellfie Mobile)は、ジョージアの移動体通信事業者3社のうちの1社である。もとはロシア資本を背景に持つVEONグループの「ビーライン・ジョージア」だったが、2022年に現地資本へ売却され、2023年に現在の社名になった。規模ではマグティコムとシルクネットに次ぐ3番手だが、5G用の周波数を単独で落札するなど、投資姿勢は積極的である。
| 正式名 | Cellfie Mobile LLC |
|---|---|
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 旧称 | ビーライン・ジョージア(VEONグループ)。2023年4月に現社名へ |
| 所有の変更 | 2022年6月、VEONがジョージア事業を4,500万ドルで現地の投資家へ売却 |
| 事業 | 移動体通信 |
| 顧客 | 130万人超。国土の99%超をカバー |
| 5G | ジョージアの5G周波数オークションに唯一応札し、1800MHz帯と2600MHz帯を落札 |
| 資本市場 | ジョージア証券取引所のAリストに6,500万ラリの社債を上場 |
| 売上高 | 約1億2,580万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計) |
VEONからの独立
2022年6月、オランダに本拠を置く新興国向け通信大手VEONが、ジョージア事業を4,500万ドルで現地のパートナーへ売却した。ロシア・ウクライナ戦争を受けて国際的な資本関係の見直しが進んだ時期の取引である。2023年4月、ブランド名がビーラインからセルフィーに改められた。
現在の顧客は130万人超で、国土の99%超をカバーする。設備更新ではノキアと組んでネットワークの近代化を進めている。
5Gと資金調達
ジョージア国家通信委員会が実施した5G用周波数のオークションでは、応札したのは同社だけだった。1800MHz帯(2×5MHz)と2600MHz帯の2ロットを落札しており、3番手の事業者が周波数の面で先行する状況が生まれている。
資金調達では国内の社債市場を使っており、ジョージア証券取引所のAリストに6,500万ラリのラリ建て社債を上場している。国内通貨建てで資金を集める通信事業者は珍しく、自国通貨建て金融の育成という観点でも注目される。
参考資料
- Cellfie(公式サイト) ↗
- Cellfie Mobile cleans up in Georgian 5G auction as rivals opt out — Developing Telecoms ↗
- Securities — Georgian Stock Exchange(社債の上場情報) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。