解説 · 2026年8月時点
アズテレコム(Aztelekom)は、アゼルバイジャンの国営固定通信事業者である。1992年に国の通信事業者として設立され、地方部を含む全国の光ファイバー網の整備を担ってきた。2025年時点でGPON(光ファイバーによる家庭向け接続方式)の網カバー率は100%、顧客に占める光ファイバー接続の比率は98.9%に達している。都市部だけでなく地方の家庭までブロードバンドを届けることが、同社に与えられた中心的な任務である。
| 正式名 | Aztelekom LLC |
|---|---|
| 設立 | 1992年(2015年より有限責任会社) |
| 本社 | アゼルバイジャン・バクー |
| 事業 | 固定通信、ブロードバンドインターネット。地方の光ファイバー網整備が中心 |
| GPON網カバー率 | 100%(2025年) |
| 光ファイバー顧客比率 | 98.9%(2025年) |
| 固定回線の平均速度 | 毎秒114.6メガビット(2025年、Ookla調べ) |
| 所有形態 | アゼルバイジャン国有。2025年4月25日の決定によりAZCONホールディング傘下へ |
事業と実績
同社の事業の柱は、地方部を含む全国のブロードバンド基盤の構築である。「オンライン・アゼルバイジャン」計画のもとで、数千の世帯と事業所に高速接続を届けてきた。銅線からの置き換えを進めた結果、2025年時点で顧客の98.9%が光ファイバー接続に移行している。
速度計測サービスのOoklaによれば、2025年の固定回線の平均速度は毎秒114.6メガビットで、同社はアゼルバイジャン国内で最も高速な固定回線事業者として表彰されている。このほか「ギガシティ・チャンピオン」など国際的な表彰も受けている。
AZCON傘下への移行
1992年に国の通信事業者として設立され、2015年に有限責任会社の形態となった。2025年4月25日の決定により、組織を拡張したうえで運輸通信持株会社AZCONの傘下へ移った。同じ持株会社には衛星のアゼルコスモス、クラウドと電子IDのアズインテレコム、郵便のアゼルポストが並ぶ。
固定通信、衛星、クラウドを同じ国有持株会社が抱える構成になったことで、国のデジタル基盤を一体で設計する体制が整った形である。地方の光ファイバー網は、電子政府サービスや遠隔教育・医療の前提条件でもあり、同社の整備状況はそれらの政策の進度を規定する。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。