解説 · 2026年8月時点
コルジンカ(korzinka)は、ウズベキスタン最大の食品小売チェーンである。運営会社はアングルシー・フード。人口の3分の2が30歳未満という若い国で、買い物の中心がバザールから近代的なスーパーマーケットへ移る過程を担ってきた企業であり、EBRDがウズベキスタンで初めて株式投資を行った相手でもある。中央アジアの消費市場に外国資本が入ってくる流れを象徴する会社といえる。
| 正式名 | Anglesey Food LLC IE(ブランド名korzinka) |
|---|---|
| 本拠 | ウズベキスタン・タシケント |
| 事業 | スーパーマーケットチェーンの運営とオンライン販売 |
| 店舗数 | 150店舗超(2019年は47店舗、2023年は120店舗超) |
| 従業員 | 1万人超 |
| 主な出資者 | 欧州復興開発銀行(EBRD、2020年に最大4,000万ドル)、アブダビ・ウズベク・インベストメント(ADUI)、ウズベク・オマーン投資会社(UzOman) |
| 直近の調達 | 約1億1,000万ドルの少数株主投資(2025年) |
| 物流 | 4万9,000平方メートルのクラスA物流センターを2025年後半に稼働 |
EBRDの出資と成長
2020年、EBRDが最大4,000万ドルを出資した。EBRDにとってウズベキスタンで初めての株式投資であり、実際の出資に至るまで約18か月をかけて、年次の財務監査の導入や経営体制の整備を進めた。出資後は独立取締役を監査役会に送り込み、運営・物流・財務の幹部人材の採用を後押しした。
店舗数は2019年の47店から2023年に120店超へ、その後150店超へ増えた。従業員は1万人を上回る。大都市圏の外に住む人口が過半を占めるウズベキスタンで、地方への出店を進めている点が特徴である。省エネ設備の導入によるエネルギー削減も出資条件に組み込まれた。
2025年の資金調達
2025年、アブダビ・ウズベク・インベストメント(ADUI)とウズベク・オマーン投資会社(UzOman)が共同主導する約1億1,000万ドルの少数株主投資を受け入れた。EBRDの出資に続く二度目の大型調達で、湾岸の政府系資本がウズベキスタンの消費市場へ入ってきた例である。
資金は店舗網の拡大と物流の近代化に充てられる。4万9,000平方メートルのクラスA物流センターが2025年後半に稼働し、生鮮品の取り扱いと店舗補充の効率が改善する見込みである。オンラインと実店舗を組み合わせた販売体制の構築も進めている。
参考資料
- Korzinka — EBRD(ケーススタディ) ↗
- Korzinka secures $110m investment for retail expansion in Uzbekistan — Retail Insight Network ↗
- Uzbek Retailer Korzinka Secures Investment Of $110m — ESM Magazine ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。