解説 · 2026年8月時点
ウズベキスタン対外経済活動国民銀行(NBU)は、同国最大の商業銀行である。総資産は146兆5,000億スムで銀行部門の15%を占め、法人向け融資と法人預金の両方で国内首位に立つ。名前が示すとおり対外決済と貿易金融を出自とし、現在は政府の大型投資案件への資金供給も担う。ウズベキスタンの銀行として初めて自国通貨建ての債券を国際市場で公募発行した銀行でもある。
| 正式名 | JSC National Bank for Foreign Economic Activity of the Republic of Uzbekistan(NBU) |
|---|---|
| 本社 | ウズベキスタン・タシケント |
| 事業 | 商業銀行業務。対外決済・貿易金融と大型投資案件の資金供給が中心 |
| 総資産 | 146兆5,000億スム(2026年7月1日、国内シェア15%で第1位) |
| 融資・預金 | 法人向け融資83兆6,000億スム、法人預金39兆4,000億スム(2026年7月1日、いずれも国内首位) |
| 純利益 | 約1兆スム=約8,000万ドル(2025年上期) |
| 格付 | フィッチがBB-からBBへ引き上げ(見通し安定) |
| 株主 | ウズベキスタン国有 |
規模と業績
2025年上期時点で総資産141兆8,000億スム(約112億ドル)、融資残高109兆3,000億スム(86億ドル)、自己資本19兆3,000億スム(16億ドル)、純利益は約1兆スム(8,000万ドル)だった。2026年7月1日時点の総資産は146兆5,000億スムに達している。
ウズベキスタンの銀行部門は国有銀行が資産の62%、融資の66%を占める構造にあり、その筆頭がNBUである。政府は2030年までに国有銀行の数を減らす方針を掲げており、同行の位置づけも中長期的には変わりうる。
国際資本市場での起債
2025年7月8日、同行は国際資本市場でユーロ債を発行し、合計4億1,800万ドルを調達した。3億ドルの5年債(クーポン7.2%)と、1兆5,000億スムの3年債(利回り17.95%)の2本立てである。需要は13億ドルを超え、当初の目安から米ドル建てで130ベーシスポイント、スム建てで192.5ベーシスポイント引き下げて発行できた。
スム建て債券を国際市場で公募したのはウズベキスタンの商業銀行として初めてである。自国通貨で調達すれば、為替が動いても返済負担が膨らまない。ドル建てで借りて自国通貨で貸す構造から抜け出そうとする動きであり、他行にとっての先例になる。この起債はウズベキスタンのソブリン格付けが引き上げられた後の第1号案件でもあった。
調達資金は住宅、観光、運輸、医療、エネルギーの投資・インフラ案件と、中小企業や地域共同体(マハッラ)の支援に充てられる。同行は2025年に12億ドルの対外資金調達を政府から求められている。
参考資料
- NBU Successfully Places US$418 Million and 1.5 Trillion Soums Eurobonds on International Capital Markets — UzDaily(2025年) ↗
- Uzbekistan Banking Assets Exceed 1 Quadrillion Soums — UzDaily ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。