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アグロバンク

アグロバンク(Agrobank)は、ウズベキスタンの国有商業銀行である。農業と農村部への融資を主たる任務とし、総資産では国民銀行(NBU)に次ぐ国内第2位に位置する(2026年7月1日時点、中央銀行の商業銀行統計から算出)。中央銀行は2026年の「システム上重要な銀行」7行の一つに同行を指定している。

Agrobank
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

アグロバンク(Agrobank)は、ウズベキスタンの国有商業銀行である。農業と農村部への融資を主たる任務とし、総資産では国民銀行(NBU)に次ぐ国内第2位に位置する(2026年7月1日時点、中央銀行の商業銀行統計から算出)。中央銀行は2026年の「システム上重要な銀行」7行の一つに同行を指定している。

貸出残高が銀行部門全体に占める比率は14.2%で、総資産シェアの11.8%を上回る。政府の農業支援策や社会プログラムの資金を全国へ配る役割を長く担ってきたことが、この偏りに表れている。

正式名«Agrobank» aksiyadorlik tijorat banki(JSCB Agrobank)
起源1988年1月1日、ソ連アグロプロムバンクのウズベク共和国部門として発足
現法人の登録2009年4月30日、中央銀行に登録番号78で登録
本社ウズベキスタン・タシケント
事業農業・農村金融を中心とする商業銀行
総資産118兆4,319億スム(2026年7月1日、銀行部門の11.8%)
貸出残高91兆2,100億スム(2026年7月1日、銀行部門の14.2%)
預金43兆2,656億スム(2026年7月1日)
自己資本13兆8,711億スム(2026年7月1日)
拠点支店170、24時間セルフサービス拠点729、銀行サービスセンター24、両替所208ほか(2026年4月時点)
顧客数360万人超(2026年4月時点)
株主復興開発基金58.06%、経済財務省40.94%、その他法人0.94%・個人0.06%(2026年7月1日)
上場共和国証券取引所「トシケント」に2003年9月6日上場(ティッカーAGBA)

沿革

同行は1988年1月1日、ウズベキスタン国立銀行を基礎に、ソ連アグロプロムバンクの一部門「ウズベクSSRアグロプロムバンク」として発足した。当時の支店は155か所だった。1990年7月18日のソ連閣僚会議決定第703号により、ソ連アグロプロムバンクの体系から分離した独立の閉鎖型株式会社「ウズアグロプロムバンク」の設立が決まる。1993年にはトルコのジラート銀行と合弁で「UTバンク・ウズベキスタン・トルコ」を設立し、1994年に額面1,000スムの株式1億スム分を初めて発行した。

1995年7月27日の閣僚会議決定第294号により、ウズアグロプロムバンクを基礎として公開型株式商業銀行「アグロバンク」が設立された。同行の年表では1997年以降の出来事が「パフタバンク」(綿花銀行)の名で記録されており、この時期は綿花部門の金融を担う銀行として国際的な関係を広げている。1997年に国際銀行間通信協会(SWIFT)、1998年にアジア太平洋農業信用協会(APRACA)、1999年に国際農業信用連合(CICA)へ加盟し、2000年には欧州復興開発銀行(EBRD)から信用枠を得た。2002年から2007年にかけてはザ・バンカー誌のウズベキスタン「バンク・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、2007年にはフィッチ・レーティングスから同国の商業銀行として初めて完全な国際格付を取得している。

2009年3月30日の大統領令により、パフタバンクを基礎として改めて公開型株式商業銀行「アグロバンク」が設立された。現在の法人はこのときのもので、同年4月30日に中央銀行へ登録番号78で登録されている。2010年にイスラム開発金融公社(ICD)から500万ドルの信用枠、2013年にジラート銀行から500万ドルの信用枠を得た。2021年には大規模なリブランディングを実施した。

規模と店舗網

2026年7月1日時点の総資産は118兆4,319億スム、貸出残高は91兆2,100億スム、預金は43兆2,656億スム、自己資本は13兆8,711億スムである(中央銀行「商業銀行の主要指標」)。同時点の銀行部門全体の総資産は1,005兆8,025億スムで、アグロバンクはその11.8%を占める。

店舗網は支店170か所、24時間対応のセルフサービス拠点729か所、銀行サービスセンター24か所、両替所208か所、国際送金窓口190か所、出納所192か所、スマートオフィス154か所からなり、顧客数は360万人を超える(2026年4月時点、同行の公表)。国土全域に薄く広がる網を維持していることが、農村金融を担う国有銀行としての性格を示している。

株主と上場

2026年7月1日時点の株主構成は、ウズベキスタン共和国復興開発基金(UFRD)が58.06%、経済財務省が40.94%で、政府系が99%を握る。残りは法人1万8,255者(0.94%)と個人7万5,180人(0.06%)が保有する。

株式は共和国証券取引所「トシケント」に2003年9月6日から上場しており、ティッカーはAGBA、額面は1,168スム、上場株式数は109億2,860万株である。優先株には2009年以降、毎年額面の25%にあたる配当が支払われてきた(2024年決算分は1株あたり292スム)。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

アグロバンクとは | Caspian Intelligence