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アルマルィク鉱山冶金コンビナート(AGMK)

ウズベキスタンの非鉄金属産業の中核をなす国有企業。銅、金、銀、亜鉛、モリブデンを採掘から製錬まで一貫して手がけ、2030年までに銅生産を50万トンへ引き上げる計画を進めている。

JSC Almalyk Mining and Metallurgical Combine (AGMK)
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

アルマルィク鉱山冶金コンビナート(AGMK)は、ウズベキスタンの非鉄金属産業の中核をなす国有企業である。タシケント州アルマルィクを拠点に、銅・モリブデン鉱、鉛・亜鉛鉱、金・銀鉱を採掘して精錬まで一貫して行う。約3万5,000人が働く巨大な企業城下町型のコンビナートで、納税額では金のNMMCに次ぐ国内第2位である。銅の生産能力を大きく引き上げる拡張計画が進んでおり、完成すれば世界有数の銅生産拠点になると同社は説明している。

正式名JSC Almalyk Mining and Metallurgical Combine(AMMC/AGMK)
本社タシケント州アルマルィク
事業銅、金、銀、亜鉛、モリブデンの採掘・選鉱・製錬
工業生産高51兆6,000億スム(2025年、前年比34.5%増)
銅生産量14万8,500トン(2025年、前年比1万1,100トン増)
輸出5億1,040万ドル(2025年)
納税額23兆5,700億スム(2025年、国家予算への繰入)
従業員約3万5,000人
株主・上場ウズベキスタン国有。共和国証券取引所「トシケント」に上場(ティッカーAGMK)

構成と製品

70年を超える歴史を持ち、カルマクィル、アングレン、チャダク、ハンディザの各鉱山管理部とカウルドゥ鉱山、6つの選鉱工場、亜鉛工場、銅製錬工場、中央機械修理工場などで構成される。石灰工場、火薬工場、火力発電所、工業用水供給部門といった付帯設備まで自前で抱える点が、旧ソ連型コンビナートの特徴を残している。

産出する金と銀はロンドン貴金属市場協会(LBMA)のグッド・デリバリー認証を得ている。銅の生産工程とジザクのセメント生産工程では国際規格の品質マネジメント認証を取得している。

拡張と2025年の実績

2025年の工業生産高は51兆6,000億スムで前年比34.5%増、計画比では119%だった。銅生産量は14万8,500トンと前年から1万1,100トン増え、輸出は5億1,040万ドル、国家予算への繰入は23兆5,700億スムにのぼる。2026年は工業生産高54兆4,000億スムを目標に掲げる。

拡張の中心はヨシュリク1鉱床の開発である。年間1億6,000万トンの鉱石処理を想定した大型事業で、その一環として第3銅選鉱工場を建設し、2025年3月27日に最初の精鉱を産出した。この工場は年間90万トンの銅精鉱を生産する能力を持ち、フル稼働すれば銅精鉱の日産は現行の2,400トンから5,000トンへ増える。同社は2030年までに銅生産を50万トンへ引き上げる目標を掲げている。

銅という文脈

電化と再生可能エネルギーの拡大で世界の銅需要は増加が見込まれており、新規の大型鉱山は限られる。中央アジアで大規模な銅資源を抱えるAGMKの拡張は、この文脈で国際的な関心を集めている。同社は採取産業透明性イニシアティブ(EITI)の原則への支持を表明している。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

アルマルィク鉱山冶金コンビナート(AGMK)とは | Caspian Intelligence