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カラジラ

カラジラ(Каражыра)は、カザフスタン東部アバイ州にある同名の炭鉱を露天採掘する石炭会社である。セメイから南西へ135キロ、面積3,000ヘクタールを超える鉱区で長炎炭(D級)を掘り、国内の火力発電所と暖房用に供給している。2024年の生産量は750万トンで、国内の石炭供給の一角を占める。

АО «Каражыра»
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

カラジラ(Каражыра)は、カザフスタン東部アバイ州にある同名の炭鉱を露天採掘する石炭会社である。セメイから南西へ135キロ、面積3,000ヘクタールを超える鉱区で長炎炭(D級)を掘り、国内の火力発電所と暖房用に供給している。2024年の生産量は750万トンで、国内の石炭供給の一角を占める。

カザフスタンの電力と暖房は今なお石炭に大きく依存しており、冬季の熱供給を支える燃料の確保は毎年の政策課題である。カラジラのような露天掘りの中堅炭鉱は、この供給網の実務を担っている。

正式名АО «Каражыра»
本社カザフスタン・セメイ(アバイ州)
事業カラジラ炭鉱における長炎炭(D級)の露天採掘と販売
採掘契約1997年3月3日付第107号。2041年まで有効
鉱区面積3,014.73ヘクタール
生産量750万トン(2024年)
累計採掘量1億6,790万トン超(2026年1月1日時点)
売上高733億9,000万テンゲ(2024年通期、前年比25.66%増)
純利益73億7,000万テンゲ(2024年通期、2.3倍)
従業員1,064人(2025年12月時点)
上場カザフスタン証券取引所(KASE、ティッカーKZHR)
時価総額134億7,000万テンゲ(2026年8月時点)
株主ウラジスラフ・オガイ24.95%、エリナ・アブドラフマノヴァ24.95%、エドゥアルド・オガイ20.1%、ウラジーミル・ジュマンバエフ20%、エルラン・ニグマトゥリン10%
順位第49位(フォーブス・カザフスタン「75大私企業」2025年版)

沿革

鉱床は1967年に発見された。ロシア革命50周年の年にあたることから、当初は「ユビレイノエ(記念の)」と名付けられた。商業規模の採掘が始まったのは1991年で、翌1992年にカラガンダギプロシャフト研究所の設計に基づく試掘・採掘場が動き出し、最初の35万トンが掘り出された。1993年には約100キロの引き込み線と送電線が敷かれ、本格的な出荷体制が整った。

運営主体の法人格は何度も変わっている。1996年から1999年が「セメイ・コミルレリ」、1999年から2000年が金融産業グループ「セメイ」、2000年から2002年が「セメイ・コミル」で、2002年12月に「カラジラLTD」として登記され、2003年3月に採掘契約を得た。2016年6月10日に株式会社(АО)へ再登録され、現在の社名になった。

生産と販売

2024年の売上高は733億9,000万テンゲで前年比25.66%増、純利益は73億7,000万テンゲと前年の30億8,000万テンゲから2.3倍に増えた。売上の64.9%が国内販売、12.2%が輸出で、輸出先の内訳はロシア6.6%(48億7,000万テンゲ)、キルギス6.4%(47億テンゲ)、リトアニア2.8%(20億テンゲ)などとなっている。

2026年上半期(1〜6月)は、カザフスタン証券取引所への報告で売上高327億7,000万テンゲ、純利益35億6,000万テンゲだった。

設備と技術

炭層に岩石の挟みが多く灰分が上がりやすい区画があるため、2010年に乾式選炭の試験設備FGX-6(毎時60トン)を導入し、良好な結果を受けて毎時240トンのFGX-24Aを追加した。掘る量を増やさずに年30万〜40万トンの追加出荷を可能にする設備である。2026年5月には新たに空気分離装置「SEPAIR」を稼働させた。

2023年に生産管理システムを刷新し、2025年には鉱山地質情報システムMicromineで採掘計画を自動化した。2026年には社内に研究開発センターを設け、ヴォストクウゴリプロムおよび中国のMeiteng Intelligent Equipmentと、乾式選炭技術の導入を検討する覚書を交わしている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

カラジラとは | Caspian Intelligence