解説 · 2026年8月時点
スマート・キャピタル・グループ(LLC Smart Capital Group)は、トビリシに本拠を置くジョージアの持株会社である。エネルギー、石油製品、不動産、ホスピタリティ、技術、製造、物流にまたがる複数の事業会社を束ねており、ジョージアのほか英国にも投資先を持つとしている。Forbes Georgiaの2021年決算に基づく企業番付では、売上高1億8,726万4,000ラリで52位に入っている。
ジョージアには、単一の事業で大きくなるのではなく、燃料・不動産・ホテル・食品といった内需産業を横断して会社を並べる家族経営型の投資グループが多い。市場が小さく、一つの分野だけでは規模を確保しにくいためである。スマート・キャピタル・グループもその類型に属する。
| 正式名 | შპს სმარტ კაპიტალ გრუპი(LLC Smart Capital Group) |
|---|---|
| 企業登記番号 | 404444703 |
| 登記 | 2013年4月29日 |
| 本拠 | トビリシ(ダヴィド・アグマシェネベリ通り138a) |
| 事業 | 持株会社。エネルギー、石油製品、不動産、ホスピタリティ、技術、製造、物流 |
| 売上高 | 1億8,726万4,000ラリ(2021年通期、Forbes Georgiaの企業番付で52位) |
| 代表者 | ラティ・グヴァンベリア(企業登記、2026年8月時点) |
法人と登記
中核法人であるშპს სმარტ კაპიტალ გრუპი(LLC Smart Capital Group)は2013年4月29日に登記された。企業登記番号は404444703、登記上の活動分類は「金融・保険業」で、持株会社としての位置づけを反映している。登記上の代表者はラティ・グヴァンベリア(2026年8月時点)。
ジョージアの企業登記には、同じ「სმარტ კაპიტალ」(スマート・キャピタル)を冠した法人が並んでいる。ワイナリー事業のスマート・キャピタル・シルダ(2018年1月登記)、蒸留酒のスマート・キャピタル・スピリッツ(2014年4月登記)、宿泊・飲食のスマート・キャピタル・ホスピタリティ(2019年3月登記)、建設のスマート・キャピタル・コンストラクション、技術のスマート・キャピタル・テクノロジーズ、製造のスマート・キャピタル・プロダクション、助言業のスマート・キャピタル・コンサルタンツなどである。
事業
同社が公表している事業分野は、ワイン、不動産、ホスピタリティ、技術、たばこ、および社会貢献事業である。このうち内容が具体的に公表されているのはワイン事業で、2015年に設立したシルダ・ワイナリーがカヘティ地方のシルダ村にあり、イタリア製とフランス製の設備を導入している。ブランドとしてルスタヴェリ(ジョージア固有品種のワインと長期熟成のブランデー)、カカバゼ(画家ダヴィド・カカバゼの絵をラベルに用いる。遺族との合意で独占使用権を取得)、キルケ(オツハヌリ・サペレ、サペラヴィなど4製品)を持つ。
Forbes Georgiaは同社の事業分野を「エネルギー・石油・不動産・技術」と分類しており、番付上の売上高の大部分は石油製品の取り扱いに由来するとみられる分類になっている。ただし部門別の内訳は公表されていない。
同社は投資家と起業家に向けた資金供給・出資の窓口も掲げているが、投資実行額、ポートフォリオの構成、英国での事業内容は公開資料からは確認できない。
公開されていない情報
同グループは非上場で、連結の財務諸表を公表していない。株主構成、従業員数、傘下各社の売上高と利益は公開資料からは確認できない。番付に載る売上高も、Forbes Georgiaが2021年の財務諸表をもとに算出した一時点の数字であり、その後の推移は追えない。
公式サイトの記述は事業分野の列挙にとどまり、個別案件の規模や取引先は示されていない。ジョージアの非上場企業では珍しくない情報開示の水準である。
参考資料
- Smart Capital Group(公式サイト) ↗
- შპს სმარტ კაპიტალ გრუპი — 企業プロフィール(SARAS 報告ポータル) ↗
- 企業登記の検索(ジョージア国家公簿局 企業登記簿) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia(2021年決算に基づく、2024年1月9日) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。