解説 · 2026年8月時点
グリーン・ライン・トレーディング(GLT)は、ウズベキスタンで包装食品と飲料を扱う流通企業である。欧州復興開発銀行(EBRD)は同社を、同国を代表する包装食品・飲料のディストリビューターの一つと位置づけている。
ウズベキスタンの小売は伝統的な市場と小規模店舗の比重が高く、常温・冷蔵の物流網を持つ卸が全国配荷の担い手になる。同社への融資は、倉庫の新設と太陽光発電の導入を同時に進める案件として組まれた。
| 正式名 | Green Line Trading(GLT) |
|---|---|
| 所在 | ウズベキスタン |
| 事業 | 包装食品・飲料の流通(ディストリビューション) |
| EBRDの資金 | 最大1,500万ユーロ(2026年2月)。運転資金向け最大900万ユーロ、倉庫建設向け最大600万ユーロ |
| 新設倉庫 | 延床1万6,128平方メートルのクラスB倉庫 |
| 目標 | 全国3万か所の小売店への展開 |
EBRDによる資金供与
2026年2月、EBRDは同社に最大1,500万ユーロの資金を組成すると発表した。内訳は運転資金向けの融資が最大900万ユーロ、倉庫建設向けが最大600万ユーロである。
新設するのは延床1万6,128平方メートルのクラスB倉庫で、完成すれば同社の流通能力は倍増する。あわせて、気候技術の導入を促すEBRDの制度(FINTECC)を通じて最大25万9,000ユーロの譲許的資金が付く。
この譲許的資金は、出力400キロワットの太陽光発電設備の設置、電気自動車の充電設備の建設、倉庫の断熱改修に充てられる。EBRDによれば、これらの措置により年間467トンの二酸化炭素排出が削減され、相当量のエネルギー節減が見込まれる。
事業のもとで同社は、取引先の小売店を全国3万か所まで増やし、流通網を強化して取扱商品を多様化する計画である。技術支援は日欧協力基金が担う。
公表されていない事項
設立年、株主構成、売上高、従業員数、取扱ブランドは公表資料からは確認できない。同社に関して公開されている情報は、EBRDの案件発表にもとづくものが中心である。
参考資料
- EBRD supports operations of Uzbekistan's Green Line Trading(EBRD、2026年2月) ↗
- EBRD in Uzbekistan(EBRD) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。