解説 · 2026年8月時点
ソカール・エナジー・ジョージア(SOCAR Energy Georgia)は、アゼルバイジャン国営石油会社SOCARのジョージア法人である。給油所網と天然ガスの配給という、家庭と車が毎日使うエネルギーの供給を一手に握り、Forbes Georgiaの企業ランキング(2021年決算)では売上高で国内1位に立った。隣国の国営企業がジョージアのエネルギー小売の最大手であるという構図は、両国の関係の深さをそのまま映している。
| 正式名 | SOCAR Energy Georgia |
|---|---|
| 設立 | 2006年(SOCARにとって初の海外子会社) |
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 親会社 | SOCAR(アゼルバイジャン国営石油会社) |
| 事業 | 石油製品の卸・小売、天然ガスの供給と配給網の整備、給油所網の運営 |
| 主な子会社 | ソカール・ジョージア・ペトロリアム、ソカール・ジョージア・ガス、ソカール・ジョージア・ガス・ディストリビューション、ブラックシー・ターミナルなど |
| ガス供給 | 配給管3万1,200キロ超を整備・改修し、94万4,000件超に供給 |
| 給油所 | SOCARブランドで107か所。うち15か所にEV充電設備 |
| 従業員 | 5,000人超 |
| 売上高 | 21億7,585万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計で国内1位) |
設立と拡大
2006年、SOCARが初めて設けた海外子会社として発足した。ジョージアが国有資産の民営化を進めた時期にあたり、同社は配給ライセンスの拡大を通じてガス網を取得していった。ガス管3,266キロと5万5,000件超の潜在顧客を一度に引き受けた例もある。
その後の全国的なガス化事業で、配給管は3万1,200キロ超まで整備・改修され、供給先は94万4,000件を超えた。ジョージアの都市ガス供給の骨格を、この会社が敷いたことになる。
事業の中身
石油製品側はソカール・ジョージア・ペトロリアムが担い、SOCARブランドの給油所107か所でガソリン、軽油、LPGを売る。給油所には「ウェイマート」というコンビニ業態を併設しており、燃料以外の収益源も持つ。15か所にはEV充電設備があり、南コーカサス初の全電動型の充電ステーションも同社が開いた。
ガス側はソカール・ジョージア・ガスとソカール・ジョージア・ガス・ディストリビューションが担う。黒海沿岸のブラックシー・ターミナルも傘下にあり、輸出入の物流に関わる。従業員は5,000人を超え、国内有数の雇用主でもある。
アゼルバイジャン産の天然ガスがジョージアの供給の中心にあるため、両国のガス価格交渉や南ガス回廊の運用状況は、この会社の事業環境に直接響く。
参考資料
- SOCAR in Georgia(公式サイト) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia ↗
- SOCAR(親会社の公式サイト) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。