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アングロ・アジアン・マイニング

アゼルバイジャンで金・銅・銀を採掘し、ロンドン証券取引所AIM市場に上場する鉱山会社。2025年に銅鉱山2か所を立ち上げ、売上高は1億2,280万ドルとなった。

Anglo Asian Mining PLC
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

アングロ・アジアン・マイニング(Anglo Asian Mining)は、アゼルバイジャンで金・銅・銀を採掘し、ロンドン証券取引所のAIM市場に上場する鉱山会社である。同国の鉱業に関わる企業のうち、四半期ごとの生産実績と国際会計基準の財務諸表を開示している数少ない会社であり、アゼルバイジャンの金属資源を外から定量的に把握するうえで重要な情報源になっている。2025年には新たな銅鉱山2か所を立ち上げ、金中心の会社から銅と金の両方を産出する会社へ性格を変えた。

正式名Anglo Asian Mining PLC
上場ロンドン証券取引所AIM市場(ティッカーAAZ)
事業アゼルバイジャンでの金・銅・銀の探鉱と生産
鉱区8鉱区、合計2,544平方キロメートル(テチス造山帯上)
主な鉱山ギャダベイ(主力)、ギラル(坑内・銅金)、デミルリ(露天・銅)
売上高1億2,280万ドル(2025年通期。前年3,960万ドル)
税引前利益2,580万ドル(2025年通期。前年は2,130万ドルの損失)
生産量金2万5,061オンス、銅7,915トン、銀15万3,332オンス(2025年)
2026年の生産計画銅2万〜2万5,000トン、金2万8,000〜3万3,000オンス

鉱区と操業

アゼルバイジャン政府との生産分与契約に基づき、テチス造山帯上の8鉱区・合計2,544平方キロメートルを保有する。テチス造山帯は金と銅の鉱床が世界的に集中する地質帯で、トルコから南東ヨーロッパ、イランへ連なる。鉱区にはギャダベイ(300平方キロ)、デミルリ(74平方キロ)、ガラダグ(344平方キロ)、ゴシャ(300平方キロ)、クズルブラグ(462平方キロ)、オルドゥバド(462平方キロ)、ヴェイナリ(300平方キロ)、ハルハル(464平方キロ)が含まれる。

歴史的に生産の中心はギャダベイ鉱区だった。2025年5月には同鉱区内の坑内銅金鉱山ギラルが、7月にはカラバフ地域の銅鉱山デミルリが、それぞれ生産を開始した。デミルリは既存の鉱床を再開発した露天掘りで、紛争後に管理下に戻った地域での鉱業再開の実例でもある。

2025年の転換

2025年通期の売上高は1億2,280万ドルとなり、前年の3,960万ドルから3倍を超えた。税引前利益は2,580万ドルで、前年の2,130万ドルの損失から黒字へ転じている。生産量は金2万5,061オンス、銅7,915トン、銀15万3,332オンスだった。銅精鉱の出荷は2万9,695乾燥メトリックトンに増え、5,450万ドルの売上をもたらした。

営業活動によるキャッシュフローは4,670万ドルで、2024年末に1,470万ドルの純有利子負債だった財務は2025年末に260万ドルの純現金へ改善した。会社はこの年を、新しい2鉱山の立ち上げによる転換の年と位置づけている。2026年の生産計画は銅2万〜2万5,000トン、金2万8,000〜3万3,000オンスで、銅の比重がさらに高まる見通しである。

投資家から見た位置づけ

アゼルバイジャンの資源というと石油と天然ガスが真っ先に浮かぶが、金属側にも投資対象がある。同社は、その数少ない上場の入口である。国営のアゼルゴールドが国内最大の金生産者として並び立つ構図のなかで、外国資本が生産分与契約の形で参加するモデルを示してきた企業でもある。銅への転換は、電化需要を背景とした銅市況と、カラバフ地域の資源開発という二つの流れが重なる位置にある。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

アングロ・アジアン・マイニングとは | Caspian Intelligence