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カザクガス(QazaqGaz)

カザフスタンの国営ガス会社。2025年に幹線パイプラインで883億立方メートルのガスを輸送し、うち532億立方メートルが国際トランジットだった。地方のガス化政策も担う。

JSC National Company QazaqGaz
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

カザクガス(QazaqGaz)は、カザフスタンの国営ガス会社である。国内のガス田開発、幹線パイプラインの運営、国際トランジット、家庭・産業への供給、そして地方のガス化政策の実行までを一手に担う。中央アジアからロシアへ向かう既存パイプラインの通過国という立場と、国内需要の急増という二つの課題を同時に抱えている。

正式名JSC National Company QazaqGaz
性格カザフスタンの国営ガス会社。国内外のガス市場で国を代表する
事業天然ガスの生産・調達、幹線パイプライン輸送と国際トランジット、国内販売とガス化、圧縮天然ガス(CNG)
ガス輸送量883億立方メートル(2025年、うち国際トランジット532億立方メートル)
国内供給量204億立方メートル(2025年)
ガス普及率人口の64.2%(2025年末。2024年初は62%)
主な建設案件カシャガン・ガス処理工場(年産10億立方メートル)、ベイネウ〜ボゾイ〜シムケント幹線の第2系列

輸送とトランジット

2025年の幹線パイプラインによるガス輸送量は883億立方メートルで、計画を5%上回った。このうち532億立方メートルは「中央アジア〜中央」「ソユーズ〜オレンブルク〜ノヴォプスコフ」「ブハラ〜ウラル」の各幹線を通る国際トランジットである。輸出量と国際トランジットの回転が増えたことが、同社の2025年の営業・財務成績の改善につながったと説明されている。

国内向けの供給量は204億立方メートルだった。カザフスタンでは国内のガス消費が着実に伸びており、供給余力の確保が政策課題になっている。

ガス化と資源基盤の拡大

2025年には95の集落で35万人が新たにガスを利用できるようになり、人口ベースのガス普及率は64.2%へ上がった。ゼティス州の「タルドゥコルガン〜ウシャラル」パイプラインは予定より1年4か月早く完成し、同州のガス化率を56.5%から約76%へ引き上げる見込みである。首都アスタナ周辺では「サルヤルカ」幹線の第1系列への接続が進み、コシュ市など複数の集落が対象となった。

資源基盤の拡大では、ジャンブィル州のマルドゥバイ鉱区でガスの存在が確認され、アナバイ鉱区では生産井3坑と評価井1坑が掘られた。アマンゲルディ鉱区群のバルハン鉱床が生産を開始し、2026年に約3,000万立方メートル、2028年にピークの約6,500万立方メートルの生産が見込まれる。

国際協力では、中国石油天然気集団(CNPC)との「北方1」鉱区の共同事業、KazAzotとの「北方2」鉱区、サラルジン鉱区の探鉱契約が結ばれた。シェブロンとはKT-III(ジャルベク)鉱区の共同探鉱を終え、ENIとは西カザフスタンのカメンコフスキー鉱区について協議が続いている。

処理能力の増強

国内供給を増やすうえでの制約は、随伴ガスを商品ガスに変える処理能力である。カシャガン油田に建設中の年産10億立方メートルのガス処理工場には2,000人超の作業員と340点超の設備が投入され、年産25億立方メートルのプラントについても基本設計の前段階(Pre-FEED)が完了した。

輸送側では「ベイネウ〜ボゾイ〜シムケント」幹線の第2系列が2025年に審査を通過し、パイプとガス圧縮機の調達契約が結ばれて実行段階に入った。南部の消費地へガスを送る能力を倍にする案件である。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

カザクガス(QazaqGaz)とは | Caspian Intelligence