解説 · 2026年8月時点
ヴィソル・グループ(Wissol Group)は、給油所網を軸にジョージアの内需産業へ幅広く展開する企業グループである。石油製品の輸入・小売を本業としながら、自動車整備、不動産開発、広告、スーパーマーケット、ファストフードのフランチャイズまで手がける。給油所に店と飲食を併設して1か所あたりの収益を上げるという発想を、この国で最初に大規模に実行した企業でもある。
| 正式名 | Wissol Group。石油部門はJSC Wissol Petroleum Georgia |
|---|---|
| 創業 | 2000年(ヴィソル・ペトロリアム) |
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 事業 | 燃料の輸入と小売、航空燃料、自動車整備、不動産開発、広告、スーパーマーケット、外食 |
| 給油所 | 120か所超。国内第2位の給油所事業者 |
| 主なブランド | ヴィソル・ペトロリアム、整備のヴィアノール・ジョージア、不動産のMPディベロップメント、広告のアルマ、スーパーの「スマート」、外食のウェンディーズとダンキン |
| 売上高 | 約5億3,009万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計で国内17位) |
燃料小売とCNG
2000年、石油製品の流通業として創業した。国内に120か所を超える給油所を持ち、給油所事業者としては第2位である。航空燃料の分野でも重要な供給者となっている。
特筆されるのは天然ガス自動車への早い対応で、2006年に圧縮天然ガス(CNG)の充填設備を導入した。当時のジョージアではほぼすべての車がガソリンを使っており、燃料の切り替えを支えるインフラを先んじて整えた形になる。欧州復興開発銀行(EBRD)やオランダの開発金融機関FMOから資金を受けており、開発金融の対象としての実績もある。
多角化
石油以外では、タイヤ・整備チェーンのヴィアノール・ジョージア、不動産開発のMPディベロップメント、広告のアルマ、スーパーマーケットの「スマート」、そして米国系ファストフードのウェンディーズとダンキンのジョージアでのフランチャイズを運営する。
給油所を単なる燃料の売り場ではなく、コンビニと飲食を兼ねた立ち寄り拠点にするという設計は、同社の多角化と一体になっている。国内のインフラ、広告、ホスピタリティにも投資しており、ジョージアの内需関連の企業グループとしては最も業種の幅が広い部類に入る。
参考資料
- Wissol Group — 国連グローバル・コンパクト・ジョージア ↗
- Georgia's Wissol aims to satisfy its customers — EBRD(2015年) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。