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ドス・クレドバンク

ドス・クレドバンク(ОАО «Дос-Кредобанк»)は、1997年に免許を得たキルギスの中堅商業銀行である。個人、個人事業主、法人を顧客とし、融資、決済・現金業務、送金、非対面サービスを扱う。支店は10で、キルギス証券取引所にはグリーンボンドと劣後債を上場している。

Dos-Credobank
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ドス・クレドバンク(ОАО «Дос-Кредобанк»)は、1997年に免許を得たキルギスの中堅商業銀行である。個人、個人事業主、法人を顧客とし、融資、決済・現金業務、送金、非対面サービスを扱う。支店は10で、キルギス証券取引所にはグリーンボンドと劣後債を上場している。

近年はデジタルサービスの整備に力を入れており、2024年に非対面型の銀行サービス「Simbank」を、そのほかローン管理アプリ「DCB 360」と法人向けアプリ「DCB Business」を投入した。2025年12月26日には富裕層向けのVIPセンターを開設している。

正式名ОАО «Дос-Кредобанк»(Dos-Credobank OJSC)
免許キルギス国立銀行の免許第037号。免許登録簿への記載は1997年6月18日
本店キルギス・ビシケク市チュイ大通り92、6階
支店10(2026年8月14日時点、キルギス国立銀行の登録簿)
事業個人・個人事業主・法人向けの融資、決済・現金業務、送金、デジタルサービス
上場キルギス証券取引所(KFB)のカテゴリーBにグリーンボンドと劣後債を上場(額面1,000ソム、8万5,000口)
加盟キルギス銀行連合、在キルギス米国商工会議所
財務総資産・純利益は公表資料からは確認できない

沿革と位置づけ

キルギス国立銀行の免許登録簿によれば、同行の免許第037号の登録日は1997年6月18日である。同行は2026年時点で創業から29年以上が経ったと説明しており、この間に安定した顧客基盤と業務体制を築いたとしている。

同行は預金保護制度の参加行で、毎年、国際基準に基づく財務諸表の監査を受けている。キルギス銀行連合と在キルギス米国商工会議所の会員である。2016年3月16日付で電子マネーの発行許可を、2024年7月31日付で貴金属業務の許可を国立銀行から得ている。

国立銀行の登録簿によれば、支店は10である(2026年8月14日時点)。本店はビシケク市チュイ大通り92の6階にあり、中央支店とベレケト支店では現金の外国為替相場を独自に掲示している。

事業とデジタル化

融資では、個人事業主と法人向けの「ビジネス・オーバードラフト」(3〜24か月の無利子与信枠)などを扱う。預金では「バイ・ボル」の名を冠した商品を年14%の上乗せ金利で募集した実績がある。

2024年に投入した「Simbank」は、支店を訪れずにVisaのクレジットカードを申し込み、送金と決済を行えるデジタルサービスである。「DCB 360」は既存の融資の残高、返済予定表、オンライン返済、通知を扱うモバイルアプリ、「DCB Business」は事業者向けに口座管理、送金と決済、集金、税と義務的支払いの納付を扱うアプリである。このほかSWIFT送金と外国為替に対応するインターネットバンキングを運用している。

国際送金では、アマナト、SWIFT、SENDY、Ria、ウエスタンユニオン、マネーグラム、UPT、Kwikpay、コロナなどの各システムを扱う。2026年には、ウズベキスタンのHAYOT BANKと組んで越境決済を始めたと発表した。決済システムSENDYおよび「ミール・プリビレギー銀行」との共同企画も行っている。

送金と越境決済

キルギスの銀行にとって国際送金は主要な業務の一つである。同行はアマナト、SWIFT、SENDY、Ria、ウエスタンユニオン、マネーグラム、UPT、Kwikpay、コロナなど、複数の送金システムを併せて扱っている。一つのシステムに頼らず複数を並べるのは、送金の仕向地や手数料の条件が制度変更で変わりやすいためである。

2026年には、ウズベキスタンのHAYOT BANKと組んで越境決済を始めたと発表した。中央アジア域内での銀行間の直接接続は近年増えており、第三国の決済網を経由せずに送金と決済を完結させる動きの一例にあたる。同行はまた、2026年12月31日まで国際送金の手数料の一部を返す施策を実施している。

同行は2016年3月16日付で電子マネーの発行許可を国立銀行から得ている。この許可を持つ銀行は限られており、非対面サービスを広げる基盤になっている。

資本市場

同行はキルギス証券取引所のカテゴリーBに、グリーンボンドと劣後債を上場している。額面は1,000ソム、上場口数は8万5,000である(2026年8月21日時点)。グリーンボンドは、環境に資する事業に資金使途を限定した債券で、キルギスの銀行では発行例が限られる。

劣後債は、破綻時に他の債権より弁済順位が低い代わりに、規制上の自己資本に算入できる債券である。この二つを併せて上場していることは、同行が自己資本と長期資金の双方を市場から調達しようとしていることを示している。

一方で、株式は上場していない。総資産、貸出残高、預金残高、純利益、従業員数は公表資料からは確認できない。経済専門紙エコノミストが2026年上半期についてまとめた資産の順位表でも、同行は上位10行に名前が挙がっていない。

読み方の注意

同行の株式は上場しておらず、上場しているのは債券だけである。したがって、株式に課される開示義務ではなく、債券発行者としての開示義務が適用される。証券取引所の一覧に載る「額面1,000ソム、8万5,000口」という数字は債券の条件であり、企業規模を示すものではない。

同行は毎年、国際基準に基づく財務諸表の監査を受けていると説明しているが、監査済み財務諸表そのものはウェブサイトでは見つけにくい形になっている。総資産や利益の水準を知りたい場合は、各行の公表財務諸表を集計する経済専門紙の順位表に頼ることになるが、同行は上位10行に入っていないため個別の数字は示されていない。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ドス・クレドバンクとは | Caspian Intelligence