解説 · 2026年8月時点
アゼルスン・ホールディング(Azersun Holding)は、アゼルバイジャン最大級の食品企業グループである。1991年、独立直後の混乱期に創業し、包装から食用油、茶、砂糖、缶詰、農業へと事業を広げてきた。現在は食品製造を中核に、農業、小売、物流、建設・不動産、教育まで手がける複合企業になっている。同国の食料品売り場に並ぶ国産ブランドの多くは、このグループの製品である。
| 正式名 | Azersun Holding LLC |
|---|---|
| 創業 | 1991年 |
| 創業者 | アブドルバリ・ゴーザル氏(2025年1月死去) |
| 本社 | アゼルバイジャン・バクー |
| 事業分野 | 農業、食品、非食品、小売、教育、建設・不動産、スポーツ、物流 |
| 位置づけ | アゼルバイジャン最大級の食品製造・輸出企業グループ |
| 所有形態 | 民間 |
成り立ち
1991年、アゼルバイジャンが独立し、紛争と食料不足に直面していた時期に事業を始めた。創業者のアブドルバリ・ゴーザル氏はトルコやドバイ、イラン、イラクとの間で貿易を手がけていた人物で、独立直後のアゼルバイジャンに進出した。1994年に最初の包装工場を、1995年に食用油の製造施設を立ち上げ、以後は食品加工の各分野へ展開していった。同氏は2025年1月に死去した。
現在の事業分野は、農業、食品、非食品、小売、教育、建設・不動産、スポーツ、物流に及ぶ。多数の食品ブランドを保有し、公式サイトには輸出を専門に扱う項目が設けられている。
アゼルバイジャン経済における位置
アゼルバイジャンの輸出は原油と天然ガスが大部分を占め、非石油部門の輸出を増やすことが長年の政策課題になっている。そのなかで同グループは、食品という非石油部門で実際に輸出を行っている代表的な民間企業である。近隣のCIS諸国や中東が主な仕向け先とされる。
農業では原料調達のための自社農場を持ち、加工から流通、小売までを一貫して抱える構成をとる。国内の食品供給網の相当部分を一つのグループが押さえる構造であり、同国の消費者物価や農産物の集荷価格を考えるうえで無視できない存在である。
参考資料
- Azersun Holding(公式サイト) ↗
- History — Azersun Holding(公式) ↗
- Azersun Holding president passes away — APA(2025年1月) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。