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ハルクバンク(トルクメニスタン)

ハルクバンク(Halkbank)は、トルクメニスタンの株式商業銀行である。「ハルク」はトルクメン語で「人民」を意味し、ソ連期の貯蓄金庫(amanat kassalary)を源流とする個人向けの銀行として、国内で最も多くの個人客を抱える金融機関の一つとされる。トルコの同名銀行や、ウズベキスタンのハルク銀行とは別の組織である。

Halkbank
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ハルクバンク(Halkbank)は、トルクメニスタンの株式商業銀行である。「ハルク」はトルクメン語で「人民」を意味し、ソ連期の貯蓄金庫(amanat kassalary)を源流とする個人向けの銀行として、国内で最も多くの個人客を抱える金融機関の一つとされる。トルコの同名銀行や、ウズベキスタンのハルク銀行とは別の組織である。

同行が掲げる目的は、投資・信用政策の実施、中小企業の支援、預金者と顧客の利益の保護、トルクメニスタン国民および外国人への銀行サービスの提供、そして国の社会経済の発展と国際的な銀行網への参加を助けることである。決済・現金業務、融資、電子商取引の決済を扱い、「サンル・ハルクバンク」の名で携帯端末向けのアプリを提供している。

正式名Türkmenistanyň “Halkbank” paýdarlar täjirçilik banky(トルクメニスタン株式商業銀行「ハルクバンク」)
前身ソ連貯蓄銀行トルクメニスタン共和国銀行。1993年4月30日の大統領決定でトルクメニスタン貯蓄銀行へ改組
改称2001年、大統領決定により国家商業銀行「ハルクバンク」へ改称
組織形態開放型株式会社の形態をとる株式商業銀行(大統領決定により国家商業銀行から改組)
本拠アシガバート市トルクメニスタンの英雄アタムラト・ニヤゾフ大通り154(郵便番号744013)
銀行コードBAB 390101601
事業個人向け業務を中心に、預金、融資、送金、カード、公共料金の収納、学生納付金の収納、電子商取引の決済

沿革

同行は自行の起源を20世紀20年代の貯蓄金庫に置く。当初の貯蓄金庫は、預金の受け入れ、国債を担保とする貸付、送金、決済、信用状などの業務を行っていた。金庫の数は次第に増え、1941年1月1日の時点でトルクメニスタン国内に419か所が営業していた。大祖国戦争の期間には、貯蓄金庫を通じて配分された国債が軍事支出のおよそ6分の1を賄い、住民が預けた資金と貴金属が防衛基金・軍事基金へ振り替えられたと同行は記している。

1988年の銀行改革で、ソ連の銀行制度が中央銀行と専門銀行の二層構造へ移行すると、国営労働貯蓄金庫は個人と法人に奉仕する専門国営銀行である貯蓄銀行(Sberbank)に改組された。独立後の1993年4月30日、大統領決定によりソ連貯蓄銀行のトルクメニスタン共和国銀行がトルクメニスタン貯蓄銀行へ改組され、2001年に大統領決定でトルクメニスタン国家商業銀行「ハルクバンク」へ改称された。同行は貯蓄銀行の法的な承継者である。

2021年前後の一連の大統領決定により、同行は開放型株式会社の形態をとる株式商業銀行へ改組された。財務経済省と中央銀行が改組の実務を担い、あわせて関連する法令の改正が指示された。この改組は同時期に行われたトルクメンバシ銀行の改組や、国家商品原料取引所の株式会社化と並ぶ、国有機関の組織形態を株式会社へ改める一連の措置の一部にあたる。

事業

業務は個人向けが中心で、預金、融資、送金、銀行カードの発行、公共料金・通信料の収納を扱う。「タルプ・トゥレギ」の名で学生の授業料などの納付を受け付ける仕組みや、加盟店向けの決済端末、電子商取引の決済も提供している。専用のインターネットバンキングと携帯端末向けアプリを複数用意し、カード、融資、決済のそれぞれに専用アプリを配布している点が同行の特徴である。

同行が掲げる価値としては、顧客の信頼、歴史的な経験に裏づけられた信頼性と安定性、開かれた対応、金融市場の複数分野にまたがる多面性、職員の力量が挙げられている。

トルクメニスタンの銀行制度における位置

中央銀行が公表する信用機関の一覧によれば、2026年8月時点でトルクメニスタンの信用機関は9つである。内訳は、国家開発銀行、対外経済活動国家銀行、ダイハンバンク、トルクメニスタン銀行、トルクメンバシ銀行、ハルクバンク、セナガト銀行、ルスガル銀行、トルクメン・トルコ銀行で、人口600万人規模の国としても極端に少ない。

同行を含め、トルクメニスタンの銀行は機関別の監督統計が公表されない。各行が自主的に掲載する監査済み財務諸表が唯一の手がかりになるが、掲載の頻度と形式は行によって差がある。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

MENTIONED IN

先週の中央アジア・コーカサス:EBRDがウズベキスタンの2026年成長率予測を7.5%へ上方修正、シルダリヤ州の新設火力で1,600メガワットが緊急停止(9月21日〜27日)2026.09.28EBRDが9月24日に公表した地域経済見通しで、中央アジア・コーカサス8か国のうち6月版から予測が動いたのはウズベキスタン(2026年を7.5%へ)とジョージア(6.5%へ)の2か国だけだった。25日にはシルダリヤ州の試運転中の火力発電所で1,600メガワットが緊急停止したとウズベキスタン・エネルギー省が発表した。カザフスタンでも合計962メガワットの負荷が遮断されたと、KursivがKEGOCのデータとして伝えている。ウズベキスタン大統領府はカラカルパクスタンとアンディジャンの事業を相次いで公表し、カザフスタンの銀行部門の1〜8月の純利益は13.6%減った。EBRD、ウズベキスタンの2026年成長率予測を1.0ポイント上げ7.5%に。ジョージアも0.5ポイント上げ6.5%、他の6か国は据え置き2026.09.24EBRDが9月24日に公表した地域経済見通しの2026年9月版(題名「Running dry」)で、中央アジア・コーカサス8か国のうち6月版から予測が動いたのはウズベキスタン(2026年を1.0ポイント上げ7.5%)とジョージア(2026年・2027年を0.5ポイントずつ上げ6.5%・5.5%)の2か国だった。先週の中央アジア・コーカサス:韓国と中央アジア5か国がソウルで第1回首脳会議、アルメニア中銀が政策金利を6.75%へ引き上げ(9月14日〜20日)2026.09.21韓国と中央アジア5か国は9月16日、ソウルで第1回首脳会議を開き、2年に1度の開催を宣言に記した。カザフスタンのトカエフ大統領は訪韓中に約190億ドルの商業上の合意が署名されたと述べ、ウズベキスタン大統領府は署名や投資の決定に触れずに約120億ドルの有望プロジェクトが準備されたとしたが、どちらも案件ごとの金額は示されていない。アルメニア中銀は2022年12月以来の利上げで政策金利を6.75%とし、欧州議会は同国産品の従価税を免除する規則で第1読会の立場を採択し、理事会の承認と官報掲載を待つ。韓国と中央アジア5か国、ソウルで第1回首脳会議。宣言で2年に1度の開催に合意し、産業・供給網の協力で覚書2026.09.16韓国と中央アジア5か国は9月16日、ソウルで第1回首脳会議を開き、ソウル宣言を採択した。宣言は、首脳会議を2年に1度開くとし、カザフスタンが2028年にアスタナで第2回を開く用意を示したことを他の国が支持したと記した。産業・供給網の協力の覚書が結ばれ、産業相の協議体も設けられた。トルクメニスタン国家商品原料取引所、8月31日〜9月5日の成立は22件。外貨建て3,856万ドルの92.0%は8月31日分2026.09.05トルクメニスタン国家商品原料取引所が日ごとに公表した取引結果を合計すると、8月31日から9月5日までに成立した取引は22件で、外貨建ては3,856万205.59ドル、マナト建ては1億4,031万1,100マナトだった。外貨建ての92.0%は8月31日分で、シンガポール企業がトルクメンネビトから重油を買う取引を含む。米下院歳入委が重要鉱物で公聴会。カザフスタンは米国のウラン輸入の4分の1超を供給、同国をジャクソン=バニックから外す法案は付託のまま2026.09.04米下院歳入委員会は9月2日、重要資源とサプライチェーンをめぐる公聴会を開いた。スミス委員長はカザフスタンが米国のウラン輸入の4分の1超を供給していると述べ、証人5人のうち4人がジャクソン=バニック修正条項に言及した。3人が適用の終了を明言し、1人は検討を促している。カザフスタンを対象から外すH.R.1024は、2025年2月5日の提出以来、歳入委員会に付託されたままである。トルコの対OTS加盟国貿易、1〜7月は前年同期比6.6%増の101億ドル。2025年通期は加盟国別でカザフスタンが78億ドル2026.08.31トルコ通商省が8月31日に発表した。2026年1〜7月のOTS加盟国との貿易額は前年同期比6.6%増の101億ドルで、トルコから見た相手はアゼルバイジャン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスの4か国である。同期間のオブザーバー3か国との61億ドルにはハンガリーと北キプロスが含まれる。トルクメニスタン国家商品原料取引所、8月17〜22日の外貨建て取引は4,641万ドル超。金額で前週の20倍超、96.1%が尿素2026.08.24トルクメニスタン国家商品原料取引所の日次発表を合計すると、8月17〜22日に成立した取引は19件、外貨建ては4,641万2,521.79ドル、国内市場向けは8,063万4,200マナトだった。外貨建ての96.1%は8月19日の尿素で、金額は前週の20倍を超える。アゼルバイジャンとウズベキスタンが「永遠の友好条約」に署名。2030年までに貿易10億ドルへ、同日に8件が着工・開業2026.08.23アリエフ大統領のウズベキスタン国賓訪問に合わせ、8月23日にタシケントで第3回最高国家間評議会が開かれ、永遠の友好条約が署名された。2030年までに貿易額を10億ドルに引き上げる計画など9項目の文書も交わされ、アゼルバイジャン企業の8件の事業が同日に着工・開業した。アゼルバイジャン、トルクメニスタンとの5文書を大統領令で承認。経済・防衛・エネルギー・税関統計・食品安全2026.08.21アゼルバイジャンのアリエフ大統領が8月21日、トルクメニスタンとの5つの文書を承認する命令に署名した。経済協力、防衛、エネルギー、税関統計、食品安全の各分野で、いずれも6月22日のベルディムハメドフ大統領の国賓訪問時にバクーで署名されたものである。発効には手続き完了の通知が要る。ジョージアの食用鶏卵の輸入、1〜7月は27.6倍の1,888万個。トルコが92%で前年同期はゼロ2026.08.19ジョージア国家統計局の対外貿易統計によると、2026年1〜7月の食用鶏卵(HS 040721)の輸入は1,888万0,590個・136万2,405ドルで、前年同期の68万3,340個から数量で27.6倍に増えた。9割超がトルコ産で、前年同期のトルコからの輸入はゼロだった。トルクメニスタンとカザフスタン、税関が事前情報の電子交換を開始。通関の待ち時間短縮へ2026.08.19トルクメニスタン国家税関局によると、両国は2026年8月から、相互に移動する貨物と車両の事前情報を電子的に交換する運用を始めた。到着前に情報を得て通関の準備ができるため、書類作業と待ち時間の削減につながる。