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トルクメニスタン対外経済活動国家銀行

トルクメニスタン政府の対外借入を代理する国有銀行。IFRSに基づく監査済み財務諸表を毎年公表しており、総資産は317億マナト(2025年12月末)である。

State Bank for Foreign Economic Affairs of Turkmenistan
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

トルクメニスタン対外経済活動国家銀行(State Bank for Foreign Economic Affairs of Turkmenistan)は、同国政府の対外借入を代理する国有銀行である。トルクメニスタンの企業で国際会計基準(IFRS)に基づく監査済みの財務諸表を毎年公表している数少ない存在であり、公表が乏しいこの国の経済を数字で見るための、外部に開かれた数少ない窓口になっている。

正式名State Bank for Foreign Economic Affairs of Turkmenistan(Türkmenistanyň Döwlet daşary ykdysady iş banky)
設立1992年1月27日(旧トルクメン・ソビエト社会主義共和国のヴネシェコノムバンク支店を母体に)
本店トルクメニスタン・アシガバット(ガラシュズルク大通り32)
役割政府の対外借入の代理人。国家投資プログラムの資金調達と実行
総資産317億1,247万マナト(2025年12月末、監査済み)
純利益3億1,768万マナト(2025年通期、監査済み)
自己資本22億7,242万マナト(2025年12月末)
格付けフィッチの長期発行体デフォルト格付けBB−(見通し安定、ソブリンと同水準)

国家の対外借入の窓口

1992年1月27日、旧トルクメン・ソビエト社会主義共和国のヴネシェコノムバンク支店を母体として設立された。設立当初から政府の代理人として国際資本市場に立ち、ドイツのAKAとKfW、トルコ輸出入銀行、欧州経済共同体、イラン、中国、オーストリア、パキスタンなどから投資融資を引き出してきた。融資の出し手は14か国を超えるとされる。

同行の資金で建設された施設には、アシガバット国際空港、トルクメンバシ港の再建、トランスアジア・ヨーロッパ光ファイバー回線、サマンデペのガス化学処理施設などがある。石油ガス部門への融資は自己資金と借入を合わせて約22億5,000万ドルにのぼる。近年では2018年7月に日本の金融機関などとレバプ州チャルジェウの432MWガスタービン発電所向け融資契約を結び、同年11月にはアジア開発銀行と5億ドルのエネルギー部門近代化融資に調印した。2021年6月にはアブダビ開発基金とバルカン州ジェベルの新空港建設の融資契約を結んでいる。

公表されている財務

2025年12月期の監査済み財務諸表によれば、総資産は317億1,247万マナト、純利益は3億1,768万マナトだった。資産の内訳は、銀行預け金が195億2,247万マナトと最も大きく、顧客向け貸出は80億1,796万マナト(貸倒引当金控除後)である。負債側は顧客預金が228億1,496万マナト、金融機関からの借入が52億2,694万マナトで、自己資本は22億7,242万マナト、うち資本金は14億4,831万マナトである。

資産の6割超を他行への預け金が占め、貸出は3割弱にとどまる。商業銀行というより、国家の資金を受けて対外決済と投資プログラムの資金を回す機関であることが資産構成に表れている。2025年12月期の監査はブルガリアのザハリノヴァ・ネクシアが担当し、2026年7月21日に署名された。

フィッチ・レーティングスは同行の長期発行体デフォルト格付けを外貨建て・自国通貨建てともBB−、見通し安定としている。この格付けはトルクメニスタンのソブリン格付けと同水準に置かれており、同行の信用力が国家の信用力とほぼ一体とみなされていることを示す。

決済インフラ

同行は1994年からVISAインターナショナルの会員で、1996年12月には国内通貨建ての決済ができるカード「ミリカルト」を発行した。1998年12月からVISAブランドのカード発行を始め、その後もミリカルトの上位カードや国際カードを追加している。国内の決済インフラを整備してきた主体でもある。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

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