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ナヴォイヤゾト

ナヴォイヤゾト(Navoiyazot)は、ウズベキスタン最大級の化学企業である。ナヴォイ市に立地し、窒素肥料を中心に、化学試薬、ニトロン繊維、有機合成品、工業用ガス、樹脂を製造する。持株会社ウズキミョサノアトの中核企業のひとつで、ウズキミョサノアト全体はウズベキスタンの化学製品生産の3割超を占める。従業員は約1万人である。

Navoiyazot AJ
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ナヴォイヤゾト(Navoiyazot)は、ウズベキスタン最大級の化学企業である。ナヴォイ市に立地し、窒素肥料を中心に、化学試薬、ニトロン繊維、有機合成品、工業用ガス、樹脂を製造する。持株会社ウズキミョサノアトの中核企業のひとつで、ウズキミョサノアト全体はウズベキスタンの化学製品生産の3割超を占める。従業員は約1万人である。

ソ連期にブハラ州の天然ガス田を原料源として建設された工場で、綿花栽培を支える窒素肥料の供給を担ってきた。2016年から2020年にかけて新しいアンモニア・尿素コンプレックスを建設し、老朽化した1964年建設の設備を置き換えた。政府は2025年から2026年にかけて同社株式の75%を売却する方針を示している。

正式名Navoiyazot AJ(ナヴォイヤゾト株式会社)
操業開始1964年12月31日(ナヴォイ化学コンビナートとして)
本拠ウズベキスタン・ナヴォイ市(郵便番号210105)
所有ウズキミョサノアト傘下。ウズベキスタン政府は75%の売却を計画
事業窒素肥料、化学試薬、ニトロン繊維、有機合成品、工業用ガス、樹脂・ポリマーの製造
従業員約1万人(自社公表)
主要設備アンモニア・尿素製造コンプレックス(2016年9月着工、2020年12月23日に初の尿素を生産)

建設の背景

同社の説明によれば、ナヴォイ化学コンビナートの建設が始まる時点で、ウズベキスタンの化学工業はソ連全体の鉱物肥料生産の7%以上を占め、人口一人当たりの生産量では連邦平均を上回っていた。それでも共和国内の農業需要には足りず、西シベリアやウクライナ、さらには国外から肥料を運び込んでいた。1965年のウズベキスタンの鉱物肥料需要は346万トン(うち窒素肥料203万2,000トン)と見込まれたのに対し、生産は214万6,000トン(うち窒素肥料133万8,000トン)にとどまっていた。

転機はブハラ州の大規模な天然ガス田の開発だった。ブハラ産の天然ガスを原料に使えるようになったことで、窒素肥料工場を消費地の近くに置けるようになり、大型のナヴォイ火力発電所の建設と合わせて、天然ガスの総合的な処理に基づく硝酸アンモニウムとニトロン繊維の工場をナヴォイに建てる条件が整った。

設計にはソ連の大手設計機関10以上が参加し、第3期のアンモニア設備についてはチェコスロバキアの設計機関も加わった。総合設計者は窒素工業国立研究所(GIAP)で、1970年からはその支部であるチルチク支所が担当している。主な設計対象は、アンモニア、希硝酸、硝酸アンモニウム、アセチレン・酢酸・アセトアルデヒド・アクリロニトリル・硫酸アンモニウム・シアン化水素酸・シアン化ナトリウムの有機系工程、そしてニトロン繊維の製造だった。

操業の開始と拡張

1964年12月31日、国家受入委員会が希硝酸と硝酸アンモニウムの製造設備を「良」の総合評価で受け入れる決定に署名し、この日からナヴォイ化学コンビナートの歴史が始まった。その2日前の12月29日には最初の硝酸アンモニウムが得られている。3か月後の1965年3月8日には最初のアンモニアが生産され、それまで外部から運んでいたアンモニアに頼らずに肥料を作れるようになった。1965年3月には設計能力(年11万トン)に到達し、3月31日に第1期アンモニア設備の稼働に関する調書が署名された。同年11月には技術用酸素の充填部門が動き出している。

1964年に建設された第1・第2アンモニア工場は老朽化と多消費を理由に停止された。代わって2016年9月に着工した新しいアンモニア・尿素製造コンプレックスが完成し、2020年12月23日に初の尿素が生産された。この計画の総額は9億5,800万ドル規模とされる。

現在の事業と民営化

同社は鉱物肥料、繊維材料、工業化学品、各種の酸、試薬、工業用ガス、樹脂・ポリマーを製品として掲げる。ウズキミョサノアトの基幹企業として、産業、運輸、農業、燃料エネルギー複合体のほか、サービス、商業、科学、文化、教育の各分野の需要に応えていると説明している。品質管理では早い時期に国際規格の品質マネジメントシステムを導入した。

公式サイトには投資家・株主向けの情報として、主要財務指標、株主構成、自己株式、関連当事者、事業計画、授権資本、配当、監査報告書、四半期報告書、年次報告書、ESG報告書の各欄が設けられている。

ウズベキスタン政府は2025年から2026年にかけて、同社株式の75%を売却する計画を示している。合成燃料工場、ユニバーサル・モバイル・システムズ、ウズオート・モーターズ、火力発電所などと並ぶ大型民営化案件の一つに位置づけられている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ナヴォイヤゾトとは | Caspian Intelligence