解説 · 2026年8月時点
テクノマートは、ウズベキスタンで家電・電子機器を販売する小売チェーンである。2008年にタシケントで1号店を開き、実店舗とオンラインの両方で大型家電から小型家電、スマートフォン、パソコンまでを扱う。欧州復興開発銀行(EBRD)は同社をウズベキスタンの家電・電子機器小売の最大手と位置づけている。
ウズベキスタンの消費市場は人口増と所得の伸びを背景に拡大しており、分割払いと配送を組み合わせた家電小売はその代表的な業態である。同社の店舗網の広がりは、地方都市への近代的小売の浸透を測る一つの目安になる。
| 正式名 | ООО «Texnomart» |
|---|---|
| 創業 | 2008年 |
| 本社 | ウズベキスタン・タシケント |
| 事業 | 家電・電子機器の小売(実店舗とオンライン) |
| 店舗網 | 国内45店舗前後、総売場面積3万3,000平方メートル超(自社の説明、2025年時点) |
| 出店地域 | タシケント、サマルカンド、ブハラ、アンディジャン、フェルガナ、ナマンガン、ヌクス、ウルゲンチ、テルメズなど20都市(配送地域の一覧、2026年8月時点) |
沿革
2008年、世界金融危機のさなかにタシケント市中心部のミラバード市場そばで、売場面積380平方メートルの1号店を開いた。当初は大型家電のみを扱い、近隣の住民が主な客層だった。2009年から2011年にかけて市内に店舗を増やし、ユヌサバード地区、チランザール地区へと広げた。
2014年にオンライン店舗を開設し、オンラインでの分割払い申し込みに対応した。2017年からは地方都市への出店を始め、同年フェルガナに10号店を開いた。2018年には家具も扱う大型業態「Extra」を導入し、チルチク、ナマンガン、アンディジャンに出店した。2019年には小型業態「Mini」を加え、サマルカンド(2020年)、ブハラ(2021年)、ヌクス(2022年)へと広げた。
自社の説明によれば、2025年時点で国内におよそ45の店舗を持ち、各州の州都と主要都市に出店し、総売場面積は3万3,000平方メートルを超える。
EBRDによる融資
2026年3月、EBRDは同社に対し1,000万ドル(860万ユーロ)の融資を発表した。資金は店舗設備の取得、IT基盤の更新、取扱商品の拡充に充てられ、業務効率とサービス品質の向上を狙う。
あわせて、社内の能力開発、体系的な研修プログラム、地元の教育機関と連携したインターンシップ制度を通じた人材育成にも資金が配分される。技術支援は日欧協力基金(Japan Europe Cooperation Fund)が担う。
EBRDのウズベキスタン向け投資は、この発表の時点で累計208件、約69億ドルに達している。同国は6年連続で中央アジアにおけるEBRDの最大の支援先である。
公表されていない事項
売上高、利益、従業員数、株主構成は公表資料からは確認できない。店舗数と売場面積は同社サイトの沿革の記述にもとづく数字であり、時点が明示されていない項目もある。
参考資料
- История компании «Texnomart»(公式サイト) ↗
- EBRD supports further expansion of Uzbekistan's Texnomart(EBRD、2026年3月) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。
