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アスマン銀行

アスマン銀行(ЗАО «Асман Банк»)は、2026年2月4日にキルギス国立銀行の免許を得た新しい商業銀行である。「アスマン」はキルギス語で「空」を意味する。本店はビシケク市アバイ通り55に置かれ、2026年8月時点で支店はない。

Asman Bank
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解説 · 2026年8月時点

アスマン銀行(ЗАО «Асман Банк»)は、2026年2月4日にキルギス国立銀行の免許を得た新しい商業銀行である。「アスマン」はキルギス語で「空」を意味する。本店はビシケク市アバイ通り55に置かれ、2026年8月時点で支店はない。

同行は自らを「国際的な品質基準と一人ひとりに合わせた対応を結びつける現代的な銀行」と説明している。個人向けの融資、預金、口座開設、送金、インターネットバンキングを扱う。2026年上半期は損失を計上した。

正式名ЗАО «Асман Банк»(Asman Bank CJSC)
免許キルギス国立銀行の免許第056号。免許登録簿への記載は2026年2月4日
本店キルギス・ビシケク市アバイ通り55
支店0(2026年8月14日時点、キルギス国立銀行の登録簿)
頭取アシモフ・ティレク・カールマノビッチ
事業融資、預金、口座開設、送金、インターネットバンキング
業績2026年上半期は損失(Economist.kgの集計)
財務総資産・自己資本・株主構成は公表資料からは確認できない

設立

同行の説明によれば、キルギス国立銀行から銀行業務を行う権利の免許を得たのは2026年2月4日である。同行は「定められたすべての審査段階を通過し、信頼性、財務の安定、活動の透明性に関する要件への適合が確認された」としている。免許登録簿では第056号にあたり、電子マネーの発行許可や貴金属業務の許可は取得していない。

2025年末から2026年前半にかけてキルギスで免許を得た新しい銀行は5行あり、同行はそのうちの3番目である。先行するのはベレケト銀行(2025年12月3日)とアルマ・ファイナンス銀行(2026年1月14日)、後続はクルム銀行とムラス銀行(いずれも2026年5月13日)である。この5行のうち、クルム銀行とムラス銀行は国有、アルマ・ファイナンス銀行は中国資本の参加を明らかにしているが、同行の株主構成は公表されていない。

国立銀行の登録簿によれば、頭取はアシモフ・ティレク・カールマノビッチである。本店はビシケク市アバイ通り55に置かれている。

2025〜2026年の新規免許の波

キルギス国立銀行の免許登録簿を見ると、2016年1月のコンパニオン銀行を最後に、新規の銀行免許は約10年間交付されていなかった。それが2025年12月から2026年5月にかけて、半年足らずのあいだに5行へ交付された。ベレケト銀行(2025年12月3日、免許第054号)、アルマ・ファイナンス銀行(2026年1月14日、第055号)、アスマン銀行(2026年2月4日、第056号)、クルム銀行とムラス銀行(いずれも2026年5月13日、第057号と第058号)である。

5行の性格はそれぞれ異なる。クルム銀行とムラス銀行は国有で、政策目的のために設けられた。アルマ・ファイナンス銀行は中国の民間資本が参加すると公表している。ベレケト銀行はイスラム金融とデジタル決済を掲げ、アスマン銀行は株主構成を明らかにしていない。共通するのは、5行とも2026年8月14日時点で支店を持たないことである。

この時期のキルギスの銀行部門は急拡大していた。国立銀行の集計では、2026年6月末の26行の総資産は1兆5,773億ソムで、年初から30.2%増えている。貸出は6,026億ソム(18.9%増)、預金は9,247億ソム(6.8%増)である。一方で上位3行が資産の51%、上位10行が91.2%を占める集中も進んでおり、新規参入行が既存の序列に食い込めるかどうかは、まだ見えていない。

掲げる方針

同行は「銀行サービスを便利で、安全で、分かりやすいものにする」ことを目標に掲げ、先進技術、世界的な実務、人による対応を組み合わせるとしている。使命として「信頼、革新、個別の対応にもとづく現代的な金融ソリューションを作り、動きの速い世界で顧客が自信をもって資本を運用できるよう助ける」と述べている。

価値として挙げるのは五つで、革新(現代技術の導入による利便・速度・安全)、機密性(データと顧客の利益の保護)、顧客中心(尊重・配慮・信頼にもとづく長期の関係)、専門性と倫理(品質と誠実さの高い基準)、責任(信頼できる、透明で一貫した行動)である。

商品としては、個人向けの融資、預金、口座開設、送金、インターネットバンキングを案内している。法人向けの区分も設けられている。

預金保護と新設銀行

キルギスには2008年3月7日の「銀行預金(デポジット)の保護について」法(2010年3月3日改正)にもとづく預金保護制度があり、参加行の登録簿が置かれている。預金者は、法が定める範囲と手続きで保護を受ける。新設の銀行にとって、この制度への参加は個人預金を集めるうえでの前提になる。

国立銀行が免許を交付する際には、信頼性、財務の安定、活動の透明性に関する要件への適合が審査される。同行は「定められたすべての審査段階を通過した」と説明しており、これは免許交付の事実を言い換えたものである。

新設の銀行が損失から始まるのは通常のことである。店舗網や基幹システムへの投資、人員の採用が先に立ち、貸出と手数料の収入が後から追いつく。判断の材料になるのは、その後の資産の伸び方と、損失が何期で解消するかである。同行についてはまだ半年分の情報しかなく、いずれも見通せない。

財務と読み方の注意

経済専門紙エコノミストが2026年上半期についてまとめた23行の利益の順位表によれば、同行はベレケト銀行、アルマ・ファイナンス銀行とともに上半期を損失で終えた。営業開始から半年に満たない段階であり、立ち上げ費用が先行する時期にあたる。損失の額は同紙の記事には示されていない。

総資産、自己資本、授権資本、株主構成、従業員数はいずれも公表資料からは確認できない。

同行についてここに書けるのは、免許の登録日と番号、本店所在地、頭取の氏名、支店がないこと、掲げている方針、そして上半期が損失だったことに限られる。事業の実態を判断する材料は、現時点ではない。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

アスマン銀行とは | Caspian Intelligence