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ロミシ(エフェス・ジョージア)

ロミシ(JSC Lomisi)は、ジョージアのビール・清涼飲料メーカーである。対外的には「エフェス・ジョージア(EFES Georgia)」を名乗り、トビリシの北、ムツヘタ地区のナタフタリに醸造所を持つ。トルコのアナドル・エフェス系列であるエフェス・ブリュワリーズ・インターナショナル(EBI、オランダ登記)の完全子会社で、ジョージアのビールとレモネードの市場で首位にあると同社は説明している。

Lomisi
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ロミシ(JSC Lomisi)は、ジョージアのビール・清涼飲料メーカーである。対外的には「エフェス・ジョージア(EFES Georgia)」を名乗り、トビリシの北、ムツヘタ地区のナタフタリに醸造所を持つ。トルコのアナドル・エフェス系列であるエフェス・ブリュワリーズ・インターナショナル(EBI、オランダ登記)の完全子会社で、ジョージアのビールとレモネードの市場で首位にあると同社は説明している。

ジョージアのビール市場は、この会社と、ロイヤル・スウィンケルズ傘下に移ったグローバル・ビア・ジョージア(ハイネケンのライセンス生産)、チョチェリ家系列のジョージアン・ビア・カンパニー(ゼダゼニ)などが競う構図にある。日本での知名度は低いが、ナタフタリのレモネードは旧ソ連圏で知られたブランドで、輸出は23か国に及ぶ。

正式名JSC Lomisi(სს ლომისი)。事業は「エフェス・ジョージア(EFES Georgia)」の名で行う
創業1991年(アハルゴリ村のロミシ醸造所)。現法人の登記は1997年5月16日
本拠ジョージア・ムツヘタ地区ナタフタリの醸造所
親会社Efes Breweries International N.V.(オランダ)。2024年度のグループ構造届出による
事業ビール、レモネード、炭酸飲料、エナジードリンクの製造・販売・輸出
自社ブランドナタフタリ、ナタフタリ・エクストラ、ナタフタリ・カトゥハ、カルヴァ、カスリス、ターティ
ライセンス生産スタロプラメン(2017年〜)、レーベンブロイ(2019年〜)
輸入ブランドエフェス、ステラ・アルトワ、レフ、ヒューガルデン、コロナ、ベックス
輸出23か国(2026年8月時点、同社サイト)
経営ゼネラル・ディレクター ブルチ・クルトオール
監査人PwCジョージア(2024年度)
売上高1億6,722万5,000ラリ(2021年通期、Forbes Georgiaのランキングによる)

沿革

同社の年表によれば、始まりは1991年、クサニ川沿いのアハルゴリ村にあった小さなロミシ醸造所である。企業登記は1997年5月16日で、登記地はゴリの税務署管轄だった。

2005年、TBCバンクと欧州復興開発銀行(EBRD)の出資を得てナタフタリに新しい醸造所を建設した。立地はトビリシに近く、ナタフタリの湧水が使えることが決め手になったと同社は説明している。翌2006年から輸出を始めた。

2008年、EBIが同社の株式を100%取得した。以後、醸造設備と包装ラインの近代化に6,000万ドルが投じられている。2011年には親を亡くした若者の自立支援を目的とするナタフタリ基金を設けた。

醸造所と品質管理

ナタフタリ醸造所には2010年にクローネスの充填ライン、2011年にツェーマンの醸造設備が入った。品質・食品安全の管理体系は段階的に整えられ、2011年にISO 9001、2013年にHACCPとISO 22000、2014年にエネルギー管理のISO 50001と試験所のISO/IEC 17025、2023年に環境管理のISO 14001を取得している。

2012年から排水の生物処理施設を運転しており、2023年には使用電力を再生可能エネルギーへ全量切り替えたと公表している。

ブランドと輸出

ビールは14ブランドを扱う。自社ブランドのナタフタリ、ナタフタリ・エクストラ、ナタフタリ・カトゥハ、カルヴァ、カスリス、ターティに加え、2017年にスタロプラメン、2019年にレーベンブロイのライセンス生産を始めた。品質管理はそれぞれチェコ側・ドイツ側が担うと説明されている。輸入ブランドとしてエフェス、ステラ・アルトワ、レフ、ヒューガルデン、コロナ、ベックスを扱う。

非アルコール分野ではナタフタリ・レモネードと混合飲料のナタフタリ・ジグザグを製造し、炭酸飲料とエナジードリンクも手がける。輸出は2006年に始まり、2026年8月時点で23か国に出している。

資本関係

親会社のエフェス・ブリュワリーズ・インターナショナルはオランダに登記されたアナドル・エフェス系の持株会社である。ジョージア企業登記への2024年度の届出でも、ロミシの親会社としてこの社名が記載されている。

同社の年表は2019年の出来事として「AB InBevがアナドル・エフェスおよびエフェス・ジョージアのパートナーとなった」と記している。取り扱う輸入ブランドにAB InBev系のものが並ぶのはこの関係による。

経営はゼネラル・ディレクターのブルチ・クルトオールが率い、監査役会はトルコ籍の3名で構成される(2026年8月時点の登記情報)。2024年度の財務諸表の監査人はPwCジョージアである。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ロミシ(エフェス・ジョージア)とは | Caspian Intelligence