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ルスガル銀行

ルスガル銀行は、トルクメニスタンの株式商業銀行である。「ルスガル」はトルクメン語で幸運・繁栄を意味する。トルクメニスタン産業家企業家連合(TSTB)に集う民間の事業者が中心となって資本を出した銀行で、設立時の資本を非国有部門の関係者が拠出した最初の株式商業銀行だと財務経済省の投資情報サイトは説明している。

Rysgal
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ルスガル銀行は、トルクメニスタンの株式商業銀行である。「ルスガル」はトルクメン語で幸運・繁栄を意味する。トルクメニスタン産業家企業家連合(TSTB)に集う民間の事業者が中心となって資本を出した銀行で、設立時の資本を非国有部門の関係者が拠出した最初の株式商業銀行だと財務経済省の投資情報サイトは説明している。

国有銀行が大半を占めるトルクメニスタンの銀行制度のなかで、民間部門を出自とする点が特徴である。同行が掲げる基本的な任務は、多様な銀行商品を提供することを通じて、国の非国有部門と中小企業を金融面から支えることとされている。

正式名«Rysgal» paýdarlar täjirçilik banky(株式商業銀行「ルスガル」、英語表記 Joint Stock Commercial Bank «Rysgal»)
本拠アシガバート市1946年(アンカラ)通り23(郵便番号744004)
銀行コードBAB 390101738
免許第1-24-37-03号(2018年10月7日付)
位置づけ設立時の資本を非国有部門の関係者が拠出した、トルクメニスタンで最初の株式商業銀行
事業非国有部門と中小企業への金融支援、法人・個人事業主・個人向けの融資、決済、カード業務
拠点アシガバートの本店に加え、バルカナバート、ダショグズ、マル、トルクメナバートに支店
株式アシガバート証券取引所で募集・売買。授権資本を6,000万マナトへ増やす第5回の株式発行(1株1,500マナト、1万3,000株超)を実施し、2021年には2億マナトへの増資を決定

資本と株式

同行の株式はアシガバート証券取引所で扱われる。授権資本を6,000万マナトへ引き上げるために実施された第5回の株式発行では、1株1,500マナトの普通株を1万3,000株あまり発行し、一部を既存株主に割り当て、残りを取引所の入札にかけた。2021年には授権資本を2億マナトへ増やす方針が決まり、株式会社法と定款に従って新株はまず既存株主に提示され、引き受けられなかった分が取引所で公開売買されると報じられている。同行は大口の外国からの投資を呼び込む意向も示していた。

トルクメニスタンの銀行としては珍しく、株式の発行と取引所での売買という形で資本を増やしてきた点が同行の特徴である。ただし個々の株主の名称と持株比率は公表されていない。

事業と拠点

業務は、法人・個人事業主・個人それぞれに対する融資、決済・現金業務、多通貨での取引、マスターカードブランドの決済カード(スタンダード、ゴールド、プラチナ)の発行、決済端末の設置、インターネットバンキング、QRコード決済、「ルスガル・ペイ」の名で提供する電子財布からなる。2022年7月に始めた「ショウル・ソウダ」の顧客優待制度では、加盟店の決済端末で買い物をすると、代金の3%を銀行が、3%を加盟店が負担し、合計6%をキャッシュバックとしてカード保有者へ戻す仕組みをとった。2024年7月には個人向けのインターネットバンキングと携帯端末向けの銀行サービスを提供している。

2021年4月には、割り当てられた宅地・補助農地・放牧地を持つ世帯を対象に、農業と牧畜の発展、農産物の生産、固定資産と運転資金の取得、大規模生産に必要な原料の生産を目的とするマイクロクレジットの提供を告知している。

拠点はアシガバートの本店のほか、バルカナバート(バルカン州)、ダショグズ、マル、トルクメナバート(レバプ州)に置かれ、同行はすべての州に支店を開いたと説明している。

大型事業の資金供給

同行が公式サイトで自ら挙げる関与事業には、アシガバートとトルクメナバートを結ぶ全長600キロメートルの高速道路(総額42億マナトおよび11億ドル)、アワザ国立観光地区に建設された延べ床面積29万7,800平方メートルのウォーターパークを含む保養施設(総額1億1,000万マナトおよび9,500万ドル)、アシガバート市内の延べ床面積17万5,000平方メートルの「ベルカラル」商業・レジャーセンター(総額5億4,000万マナト)がある。

2022年4月には、大統領決定により中央銀行が同行へ融資を行い、同行がそれを産業家企業家連合へ転貸して、アシガバートに同連合の高等教育機関を建設する資金にあてることが定められた。工事は2022年4月に始め、2025年9月に完成させることが指示されている。民間部門を出自とする銀行でありながら、資金の流れの起点が中央銀行と大統領決定にあるという、この国の金融の構造を示す例である。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ルスガル銀行とは | Caspian Intelligence