ORGANIZATION · COMPANY

KEGOC(カザフスタン電力網管理会社)

カザフスタンの国家送電網を保有・運用し、統一電力システムの給電指令を担う会社。サムルク・カズナ傘下でKASEに上場し、同社の開示は国全体の電力需給を追う手がかりになる。

Kazakhstan Electricity Grid Operating Company (KEGOC)
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

KEGOC(Kazakhstan Electricity Grid Operating Company)は、カザフスタンの国家送電網を保有・運用し、電力系統の需給を制御する会社である。発電所や配電会社ではなく、その間をつなぐ「系統」を一手に担う。カザフスタン証券取引所に上場しており、同社の開示は国全体の電力需給を追う手がかりになる。

正式名Kazakhstan Electricity Grid Operating Company(KEGOC)
事業国家送電網の保有・運用、電力系統の給電指令(システムオペレーター)
上場カザフスタン証券取引所(ティッカーKEGC)。2014年の「国民のIPO」で公開
株主政府系ファンドのサムルク・カズナが支配株主
純利益708億テンゲ(2025年通期、19%増で過去最高)
国内の電力消費1,246億kWh(2025年、3.8%増)
国内の発電量1,231億kWh(2025年、4.4%増)
最大需要1万7,724MW(2025年12月18日に記録)

役割

KEGOCは、国内の発電所と地域の配電会社を結ぶ高圧送電網を保有し、統一電力システム(UPS)の給電指令を行う。地域ごとに置かれた「地域間電力網(MES)」の支社が実際の設備運用を担う。

同社はサムルク・カズナのポートフォリオ企業であり、2014年に「国民のIPO」プログラムの一環として株式を公開した。国有企業の透明化と国民への株式保有機会の提供を掲げた施策の代表例である。

2025年の需給と業績

2025年の国内電力消費は1,246億kWhと前年比3.8%増、発電量は1,231億kWhと4.4%増えた。12月18日には最大需要1万7,724MWを記録し、最大発電量も1万7,273MW(前年比7%増)に達した。消費が発電を上回る局面が続いており、系統への負荷は年々高まっている。

2025年通期の純利益は708億テンゲと前年比19%増え、過去最高となった。経営陣は2026年の重点として大型インフラ案件の実行、デジタル化、産業安全の強化を挙げている。

発電設備の新設が相次ぐなかで、それらを系統に受け入れる送電容量の確保が同社の課題である。カザフスタンの再生可能エネルギー案件が「系統の空き」で制約されるという構図は、この会社の投資計画に直結する。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

KEGOC(カザフスタン電力網管理会社)とは | Caspian Intelligence