解説 · 2026年8月時点
ゴルギア(Gorgia)は、ジョージアで建設・改修の資材と住まいに関わる商品を売る大型店のチェーンである。運営法人はBMCゴルギアで、フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)にはBMCジョージアの名で売上高2億3,361万ラリ、第45位として初登場した。日本や欧州でいうホームセンター(DIY量販店)にあたる業態で、資材から工具、住宅設備、家具、家電までを一つの売り場で扱う。
1998年にバトゥミの店から始まり、25年余りで国内8都市に13店舗を構えるまでに広がった。同社は自らを、建設・改修と家庭用品の分野で南コーカサスの主要な流通グループだと位置づけている。
| 正式名 | LLC BMC Gorgia(შპს ბი ემ სი გორგია)。店舗ブランドはゴルギア(Gorgia) |
|---|---|
| 創業 | 1998年(バトゥミの1号店) |
| 本拠 | ジョージア・トビリシ、ツェレテリ大通り |
| 事業 | 建設・改修資材、住宅設備、家具、家電、工具の小売と卸売。イケア製品の取り扱い |
| 店舗 | ジョージア国内8都市に13店舗 |
| 取扱品目 | 6万点超 |
| 取引先 | 建設・開発の法人約2,000社。ジョージア、ブルガリア、アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、カザフスタンの約2,500店へ供給 |
| 従業員 | 約2,200人(同社の説明) |
| 売上高 | 2億3,361万ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」に第45位で初登場) |
| 所有 | ギア・ゴルゴシャゼが全持分を保有(フォーブス・ジョージア、2026年3月) |
沿革と規模
同社の歴史は1998年、黒海沿岸のバトゥミに開いた1号店から始まった。以後は速い出店で国内に広がり、現在はジョージア国内で13の支店を運営する。取扱品目は6万点を超え、従業員は約2,200人にのぼる。
販売の相手は個人客だけではない。建設・開発の法人およそ2,000社と取引があり、さらにジョージア、ブルガリア、アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、カザフスタンの約2,500の小売店へ商品を供給していると同社は説明している。小売店への卸が、国境をまたいだ事業の柱になっている。
フォーブス・ジョージアが2026年3月に公表した「ジョージアで最も裕福な起業家100人」の一覧では、ギア・ゴルゴシャゼがゴルギアの全持分を保有し、同社を建設・改修の分野で域内最大の企業と位置づけている。
売り場と品ぞろえ
売り場は、断熱材、屋根・ファサードの部材、型枠と木材、セメントなどの粉体、レンガとブロック、接着剤とシーリング材といった建設資材の区画から始まり、扉、床材、タイル、壁紙、塗料、窓といった改修向けの区画へ続く。さらに家具、キッチン・家庭用の家電、水回りの設備、暖房・空調機器、電動工具までを扱う。建設現場向けの資材と、住まいの仕上げ・設備の両方を一つの店で揃えられる構成である。
スウェーデンのイケアの製品も扱っており、家具、キッチン、子ども部屋、浴室、家庭用の雑貨、照明、繊維製品、屋外用品といった区分で販売している。ジョージアにはイケアの直営店がなく、同社の売り場が実質的な受け皿になっている。オンライン販売も行い、配送と店舗での受け取りの両方を提供する。
同社は「ゴルギア・アカデミー」の名称で職業教育の講座も運営しており、観賞用植物の栽培・管理といった実務の講座を実施している。
市場の環境
ジョージアの建設・改修資材の小売は、2010年代以降の住宅開発と、外国人による不動産購入の増加に支えられて拡大してきた。フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)には、BMCジョージアのほかGRC、シタデル、ノヴァ、ユーロスチールといった資材系の企業が並んでおり、この分野の層は厚い。ただし多くは卸売や建設業者向けの供給が中心で、一般の消費者に開かれた大型店を全国展開している事業者は限られる。
資材の多くは輸入であるため、原材料価格、海上運賃、そしてラリの対ドル・対ユーロ相場が仕入れ価格を左右する。同社が近隣6か国へ卸を広げていることは、単一の国内市場に依存する度合いを下げる方向に働く。
参考資料
- გორგია • GORGIA(公式サイト) ↗
- გორგია • GORGIA — LinkedIn(会社概要) ↗
- Georgia's 100 Richest Entrepreneurs — Forbes Georgia(2026年3月25日) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia(2024年1月9日) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。