解説 · 2026年8月時点
インターナショナル・バンク・オブ・タジキスタン(CJSC International Bank of Tajikistan、IBT)は、ドゥシャンベに本店を置く商業銀行である。タジキスタン国立銀行(NBT)が公表する銀行別の財務指標では、2026年6月末の総資産が57億7,051万ソモニと国内19行のうち最大級であり、2019年末の4億179万ソモニから6年半で14倍を超える規模になった。急成長の担い手として、この10年のタジキスタン銀行界でもっとも目立つ存在になっている。
資産の内訳には特徴がある。2026年6月末の貸出金は9億5,631万ソモニで総資産の17%にとどまり、国立銀行および他の金融機関への預け金が36億4,545万ソモニと63%を占める。預金は42億4,276万ソモニに達しており、貸出で運用するよりも、決済・送金と短期運用に軸足を置いた資産構成になっている。
| 正式名 | CJSC "International Bank of Tajikistan"(略称IBT) |
|---|---|
| 本店 | タジキスタン・ドゥシャンベ市ショフマンスール区ブホロ通り27 |
| 事業 | 商業銀行業務(預金、貸出、送金・決済、外国為替) |
| 総資産 | 57億7,051万ソモニ(2026年6月末) |
| 純利益 | 6億6,008万ソモニ(2025年通期) |
| 自己資本 | 12億155万ソモニ(2026年6月末) |
| 授権資本 | 3億4,181万6,000ソモニ(2025年12月31日時点) |
| 株主 | CJSCスカイ・ケータリング 99.9%(2025年12月31日時点) |
| 拠点 | 支店20、銀行サービスセンター23、ATM127台(2026年6月末) |
| 経営責任者 | 取締役会長 イスカンダル・ラジャボフ |
| 公式サイト | www.ibt.tj |
所有と経営
国立銀行が公表する適格保有株主一覧(2025年12月31日時点)によれば、授権資本は3億4,181万6,000ソモニで、株式の99.9%をCJSCスカイ・ケータリングが保有する。取締役会長はイスカンダル・ハビブロエヴィチ・ラジャボフ。国有銀行ではなく、単一の民間法人が支配する株式非公開の銀行である。
2022年11月16日、IBTはカザフスタンのハリク銀行との間で、その現地子会社ハリク銀行タジキスタン(CJSC)の全株式を取得する契約を結んだ。同行は2023年9月にアクティブ銀行へ改称している。ただし国立銀行の2025年末時点の株主一覧では、アクティブ銀行の全株式は個人株主1人の保有と記載されており、IBTグループの傘下から離れたことになる。
業績
国立銀行の集計では、2025年通期の純利益は6億6,008万ソモニ、自己資本利益率(ROE)は56.1%、総資産利益率(ROA)は10.8%だった。2026年上期も純利益3億5,822万ソモニ、ROE59.6%と高い水準が続いている。純金利マージンは2026年6月末で17.4%。
総資産は2025年末の61億3,731万ソモニからいったん減り、2026年3月末に56億8,734万ソモニ、6月末に57億7,051万ソモニとなった。自己資本は2026年6月末で12億155万ソモニである。
店舗網と決済
2026年6月末の拠点は支店20、銀行サービスセンター23、ATM127台、加盟店のPOS端末1,238台。発行済みのプラスチックカードは42万1,128枚で、2023年末の17万2,016枚から2年半で2.4倍に増えた。カード発行枚数では国内でも上位に立つ。
参考資料
- 銀行一覧(Banks)— タジキスタン国立銀行 ↗
- 適格保有株主一覧(2025年12月31日時点)— タジキスタン国立銀行 ↗
- 銀行の財務指標(四半期系列のExcel)— タジキスタン国立銀行 ↗
- 「АктивБанк» сменил «Халык Банк Таджикистан»」— Asia-Plus(2023年10月3日) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。