解説 · 2026年8月時点
TBC保険(JSC TBC Insurance)は、ジョージア最大級の商業銀行TBCバンクを中核とするTBCバンク・グループの保険子会社である。保険国家監督局の集計では、2025年通期の元受収入保険料は2億6,013万ラリで、ジョージアの保険会社19社のうち首位に立った。
銀行が持つ顧客基盤と決済アプリを販売経路にできることが、この会社の特徴である。監査役会にはTBCバンクの最高経営責任者ヴァフタング・ブツフリキゼをはじめグループの経営陣が並び、銀行本体と一体で運営されている。
| 正式名 | JSC TBC Insurance(სს თიბისი დაზღვევა) |
|---|---|
| 登記 | 2014年5月8日 |
| 本社 | トビリシ・サブルタロ地区、カズベギ通り24b |
| 親会社 | TBC Bank Group PLC(ロンドン証券取引所上場) |
| 事業 | 損害保険・医療保険 |
| 監督 | 保険国家監督局(ISSSG) |
| 元受収入保険料 | 2億6,013万3,000ラリ(2025年通期、元受・グロス。全社中1位) |
| 支払保険金 | 1億157万7,000ラリ(2025年通期、元受) |
| 再保険料 | 3,912万3,000ラリ(2025年通期) |
| 子会社 | LLC Redmed(100%) |
| 監査人 | PwCジョージア |
| 売上高 | 1億1,377万4,000ラリ(2021年通期、Forbes Georgiaのランキングによる) |
沿革と資本関係
現在の法人は2014年5月8日に登記された。企業登記の記載では、親会社は英国登記のTBC Bank Group PLC(登記番号10029943)である。子会社として医療関連のLLC Redmedを100%保有する。
監査役会はヴァフタング・ブツフリキゼ、ギオルギ・トヘリゼ、パータ・ガザゼ、ナナ・ゴバゼ、ナティア・パチカシビリ、ナト・フルツィゼの6名で構成される(2026年8月時点の登記情報)。財務諸表の監査人はPwCジョージアである。
業績と市場での位置
保険国家監督局が公表する2025年通期の統計によれば、同社の元受収入保険料(グロス、元受のみ)は2億6,013万3,000ラリで、市場全体14億1,122万ラリの約18%にあたる。2位はGPIホールディングの2億5,142万ラリ、3位はアルダギの2億2,758万ラリで、上位3社で市場の半分ほどを占める。
同年の支払保険金は1億157万7,000ラリ、出再した再保険料は3,912万3,000ラリだった。契約件数では医療保険と自動車保険の比重が大きく、旅行保険や傷害保険も扱う。
ジョージアの保険市場は種目別に見ると医療保険が42.5%、自動車車両保険が21.0%、財産保険が11.2%(いずれも2025年)という構成で、医療保険の伸びが市場全体を押し上げている。
銀行グループの一部門としての性格
TBCバンク・グループは2014年にロンドン証券取引所へ上場し、2016年からプレミアム市場に在籍する。保険子会社の数字は、グループの連結開示のなかで扱われる。
この会社の販売はグループの銀行網とデジタル・チャネルに強く依存しており、銀行の顧客数や貸出の伸びが保険料の伸びに直結しやすい。読み手はこの点を念頭に置くと数字の動きを追いやすい。
参考資料
- Insurance Market Statistics — 保険国家監督局(2025年通期) ↗
- სს თიბისი დაზღვევა(企業登記・グループ構造、reportal.ge) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia(2021年決算に基づく) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。