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中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道(CKU鉄道)とは

中国とウズベキスタンをキルギス山中の新線で結ぶCKU鉄道について、路線、事業費、出資構成、開通が中央アジアの物流にもたらす変化を解説する。

CKU鉄道は、中国西部のカシュガルからキルギスの天山山脈を越えてウズベキスタンのアンディジャンへ至る新設の鉄道である。構想は1990年代からあったが、軌間の違いや事業費の負担、キルギス側の採算をめぐる議論で30年近く動かなかった。2024年12月に着工し、ようやく現実の工事に入った。

正式名中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道(CKU鉄道)
路線中国・カシュガル → トルガルト峠 → キルギス(マクマル、ジャララバード)→ ウズベキスタン・アンディジャン
全長約523〜530キロ(うちキルギス領内が約304キロ)
事業費約47億ドル
出資構成合弁会社に中国51%、キルギス24.5%、ウズベキスタン24.5%。うち約23億ドルは中国からの35年ローン
着工2024年12月27日(キルギス・ジャララバード州)。2025年7月から本格工事

何が変わるのか

現在、中国から中央アジアへ鉄道で貨物を運ぶには、カザフスタン領内を大きく迂回するルートしかない。CKUが開通すれば、中国からウズベキスタンやその先の中東・欧州へ、より短い経路で抜けられるようになる。距離にして900キロ、日数にして数日の短縮が見込まれている。

キルギスにとっては、国土を通過する貨物から通行料収入を得られるほか、南部の孤立した地域に鉄道が通ることの意味も大きい。ウズベキスタンにとっては、内陸国の中でもさらに内陸という不利(周囲すべてが内陸国という「二重内陸国」)を和らげる路線になる。

課題

技術的な難所は多い。全長の6割近くがキルギスの天山山脈を通り、トンネルと橋梁が連続する。標高3,000メートル級の峠越えで、冬季の工事も制約される。

軌間の問題もある。中国側は標準軌(1,435mm)、旧ソ連圏は広軌(1,520mm)で、どこかで積み替えるか台車を交換する必要がある。この設計をどうするかは輸送効率と費用に直結する。

財務面では、事業費47億ドルの半分が中国からの35年ローンで、返済は合弁会社が負う。想定した貨物量が集まらなければ、キルギスの財政に跳ね返る懸念が繰り返し指摘されている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。

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