ウズベキスタン大統領府は9月24日、アンディジャン州の社会経済発展と起業の支援をめぐる会合が同日ミルジヨエフ大統領のもとで開かれたと公表した。クルガンテパとハナバードに造る6億ドルの物流団地は額と場所が初めて示され、キルギスと合意した国境検問所ケスカニョルと女性の雇用のための2,000万ドルの基金は、過去の発表に見当たらない。
物流団地は、中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道による貨物の増加を見込んだものとした。ハナバードを物流に特化させる指示は9月21日の発表にも出ており、履行状況が報告されていた。検問所ケスカニョルの建設は、貨物輸送の量を増やし輸送の期間を縮めるのに役立つとした。
新しい輸送の流れに合わせて、ハナバードとアンディジャンを結ぶ有料道路の設計に入るとした。今月からタシケントとアンディジャンを結ぶ高速列車が走って所要が6時間から4時間に縮まるとも示した。ロシア語版はこれを今後の予定として書き、ウズベク語版は既に縮まったと書いている。有料道路の建設の実務は来年始めるとしたが、発表は区間を「この方向で」としか書いていない。
金融では、国有銀行が担保への従来の要求と一律の条件にとどまるべきでないとし、実際の資金の流れ、受注と契約、商品の回転、事業の連鎖に基づく金融商品を広く導入するとした。小規模事業者が大口の発注者と結んだ長期の契約は担保として受け入れる。5億スムまでの事業への融資では事業計画書を求めず、資金の流れに応じて出す。輸出向け製品の原材料を買う融資では保険証券1通で担保に足りるとした。発表はこれらを会合で決めた方針として書き、規則の公布には触れていない。
女性の雇用では、子どもを保育所に預けられず働けない女性のために家族型の保育所の開設を急ぐよう指示し、州に2,000万ドルの基金を作るとした。人材では、アンディジャン工科学院の活動を転換し、外国の管理者と教員を招いて教育課程を改め、デザイン学部を新設してデュアル教育で工業企業に紐づけるとした。
来年の目標には、州で10%以上の経済成長、50億ドルの投資の誘致、輸出15億ドルを掲げた。発表は上半期に経済が8.8%成長したと書くだけで、州の域内総生産とは書いていない。2026年2月12日の会合は、その年の経済と工業の成長を8%としていた。
輸出の15億ドルは、2025年4月以降の同じ州をめぐる大統領府の発表で、対象の年を変えながら同じ額が挙げられてきた。7月の発表は、2025年の15億ドルを2024年11月18日の大統領決定に基づく目標としている。2月の会合は2025年の輸出を13億ドルとしており、2025年に挙げた15億ドルには届いていない。投資も同じ型で、4月の会合は2025年の外国投資が31億ドルになるとしたが、2月の会合はこれを25億ドルとしている。
50億ドルは大統領府の過去のアンディジャンの発表に見当たらない。2月の35億ドルは2026年の外国投資、今回の50億ドルは来年の投資で、対象の年も語も違い、同じ母数かを発表から確かめられず、増減として並べられない。
| 発表 | 対象年 | 投資 | 輸出 |
|---|---|---|---|
| 2025年4月16日 | 2025年 | 外国投資が31億ドルになるとした | 15億ドルにする可能性 |
| 2025年7月28日 | 2025年 | 投資31億ドルの誘致を計画 | 15億ドル |
| 2026年2月12日 | 2026年 | 外国投資を2025年の25億ドルから35億ドルへ | 13億ドルから15億ドルへ |
| 2026年9月24日 | 2027年(来年) | 投資50億ドルの誘致 | 15億ドルに引き上げ |
工業と起業に割り当てた1,000ヘクタールの土地を基盤に70億ドルの投資を集めれば、7万人以上の高収入の雇用を作れる可能性があるとも示された。発表に期間は書かれていない。同じ出張のなかで、前日の9月23日に108事業・73億5,000万ドルの着工が公表されている。70億ドルと73億5,000万ドルが同じ事業を指すのかは、どちらの発表にも書かれていない。
綿花では追加の支援策として、取引所を通じて売った農家と買ったクラスターの双方に1トンあたり50万スム、自前の土地で育てたクラスターには1ヘクタールあたり150万スムの補助金を出すとした。発表は、これらが新しい制度か既存の額の改定かを書いていない。
1,000ヘクタールを基盤とする70億ドル、物流団地の6億ドル、来年の投資50億ドルは、いずれも内訳が公表されていない。
