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中央アジア・コーカサス8か国の通貨(ラリ、テンゲ、スム、マナト…)

ジョージアのラリ、カザフスタンのテンゲ、ウズベキスタンのスムなど8か国の通貨を、記号、成り立ち、為替制度、実際の水準まで一覧で解説する。

中央アジア・コーカサスの8か国は、ソ連解体後の1990年代前半にそれぞれ独自通貨を導入した。ルーブル圏から離脱して自国の金融政策を持つための措置で、導入時期はおおむね1993年から1995年に集中している。名前が似ていて紛らわしいものが多く、アゼルバイジャンとトルクメニスタンはどちらも「マナト」、キルギスの「ソム」とウズベキスタンの「スム」は同じ語源(テュルク諸語で「純粋な」の意)である。

ジョージアラリ(GEL、記号 ₾)。1995年導入。補助単位テトリ
アルメニアドラム(AMD、記号 ֏)。1993年導入。補助単位ルマ
アゼルバイジャンマナト(AZN、記号 ₼)。2006年にデノミ。補助単位ゲピク
カザフスタンテンゲ(KZT、記号 ₸)。1993年導入。補助単位ティイン
ウズベキスタンスム(UZS)。1994年に現行スム導入。補助単位ティーイン
キルギスソム(KGS、記号 с)。1993年導入。補助単位ティイン
タジキスタンソモニ(TJS)。2000年導入。補助単位ディラム
トルクメニスタンマナト(TMT)。2009年にデノミ。補助単位テネシ

為替制度は国によって大きく違う

ジョージアのラリとアルメニアのドラムは変動相場制で、中央銀行はインフレ目標を掲げて政策金利で運営する。市場の需給が素直に反映されるため、送金流入や観光収入の増減が相場に表れやすい。

カザフスタンのテンゲは2015年に管理変動制へ移行した。原油価格とロシア・ルーブルの動きに連動しやすく、資源価格が下がると減価する傾向がある。国民福祉基金(NFRK)による外貨売却が需給に影響する点も特徴である。

ウズベキスタンのスムは2017年9月に大幅な自由化を行い、それまでの公定レートと闇レートの二重構造を解消した。以後は市場実勢に近い水準で推移し、中央銀行が過度な変動をならす運用を続けている。

トルクメニスタンのマナトは公定レートが1ドル=3.5マナトに固定されているが、実勢の並行市場レートはこれと大きく乖離している。同国の統計をドル換算で読むときは、どのレートを使った数字かを確かめる必要がある。

記事の数字を読むときの注意

この地域の統計は、自国通貨建てとドル建てで伸び率が食い違うことがよくある。通貨が減価した年は、自国通貨建てで二桁成長でもドル建てでは横ばい、ということが起きる。逆にウズベキスタンのように通貨が上昇した局面では、ドル建ての数字が実力以上に大きく見える。

このため本サイトでは、出典が用いた通貨と単位をそのまま記し、必要に応じて換算を併記している。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。

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