TOPIC

経済見通し

成長率予測、マクロ経済の分析。

ジョージア17カザフスタン6ウズベキスタン6アルメニア5キルギス3タジキスタン2アゼルバイジャン2

30 ARTICLES

先週の中央アジア・コーカサス:4か国停電、BTCの減送続く、送金は西へ(8月11日〜17日)2026年8月18日週間まとめ 8月第3週の域内は、停電が示した電力網の相互依存と、統計が示した構造変化の週だった。8月14日の停電はカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタンの4か国に波及し、原因の説明はいまも食い違う。BTCパイプラインの石油輸送は1〜7月で8.6%減り、ジョージアとウズベキスタンの送金統計は送金元の重心が欧米へ移りつつあることを示した。ジョージアへの送金は7月3億5005万ドル、ロシアからは7.2%減。ウズベキスタンは英国からが62%増2026年8月17日金融・投資 ジョージア国立銀行の統計によれば、2026年7月に同国へ入った送金は3億5005万ドルで前年同月比3.9%増にとどまった。首位は米国の6777万ドルで、ロシアは4202万ドルと7.2%減って3位に下がった。ウズベキスタンでも上期の受取総額93億ドルのうち英国からが62%、EUからが27%増えており、両国とも送金元の重心がロシアから西へ移っている。カザフスタンの地質探査が220万平方キロへ。3年で407億テンゲ、5万分の1地図に転換2026年8月17日エネルギー・資源 カザフスタンが地質・地球物理探査の対象を年内に220万平方キロメートルへ広げる。20万分の1の広域調査から5万分の1の詳細地質図(GS-50)へ切り替え、金、銅、多金属、レアアース、リチウム、タングステン、モリブデンの有望域を絞り込む。2026〜28年に407億テンゲを充てる。米コーブ・キャピタルとタウケン・サムルクのタングステン事業は11億ドル超の投資を見込む。韓国がカザフスタンを雇用許可制の送り出し国に追加。就労開始は2028年、無許可就労1万1000人が背景2026年8月17日金融・投資 韓国がカザフスタンを雇用許可制(EPS)の18番目の送り出し国に指定した。実際の就労開始は2028年の見込みである。カザフスタンは2023年から加入を求めてきたが、韓国内で無許可のまま働く自国民の多さが障害になっていた。2025年時点で在韓カザフスタン人は約1万5000人、うち約1万1000人が在留資格を欠いていたとされる。キルギスが英国の季節農業労働の登録を開始、受付は3日間。労働力の流出は域内共通の課題2026年8月17日金融・投資 キルギス労働・社会保障・移民省の海外就労センターは、2027年の英国季節農業労働計画への参加希望者の登録を8月17日正午から20日23時59分まで受け付ける。同じ時期、ジョージアでは国際輸送の運転手が欧州へ流出し、車両を止めている会社が出ている。アゼルバイジャンの石油ガス投資が33.6%増の37億マナト。生産額は1.5%減で逆方向2026年8月17日エネルギー・資源 アゼルバイジャンの石油ガス部門への投資が2026年1〜7月に37億860万マナトとなり、前年同期比33.6%増えた。一方で原油と天然ガスの生産額は208億3390万マナトと1.5%減っている。商品原油は1550万4100トンで3.1%減、商品ガスは227億7730万立方メートルで1%増だった。投資は増えても産出は減るという、成熟した油田を抱える国の姿である。ジョージアの2025年FDIは19億ドルで19.3%増。うち82.5%が再投資、バトゥミの住戸は67%が外国人購入2026年8月17日金融・投資 ジョージア国家統計局の確定値によれば、2025年の直接投資受入額は19億ドルで前年比19.3%増となった。ただし82.5%は再投資収益であり、新規の資金流入は限られる。バトゥミでは2026年上期に販売された住戸の67%を外国人が購入した。ウズベキスタン中銀、利下げ観測が後退。金輸出の停止と対外不均衡で高金利長期化へ2026年8月14日金融・投資 ウズベキスタン中央銀行が政策金利を14%で据え置き、金融政策の指針からは緩和を示唆する文言が削られた。INGは、インフレ圧力の持続、金輸出の停止、対外不均衡を理由に、利下げが従来の想定より後ろ倒しになるとの見方を示している。カザフスタンのインフレ10か月連続鈍化で10.2%。政策金利16.75%、9月4日が次の焦点2026年8月14日金融・投資 カザフスタンの7月の年間インフレ率は10.2%となり、10か月連続で低下した。国立銀行は7月24日に政策金利を16.75%へ引き下げ、引き締め維持から慎重な正常化へ転じている。一方で投資活動と準財政的な刺激策が成長を支えており、追加利下げの余地を狭めている。ジョージアの対外公的債務が90億ドル超。最大の債権者はADB、日本は1億ドル2026年8月13日金融・投資 ジョージアの2026年7月時点の対外公的債務は90億1,600万ドルとなり、前月から2,720万ドル増えた。最大の債権者はアジア開発銀行の24億6,900万ドルで、世界銀行IBRD、欧州投資銀行が続く。二国間ではフランス、ドイツ、日本の順である。ジョージアの輸出が21.6%増、貿易総額155億ドル。輸入は2.4%増にとどまる2026年8月13日金融・投資 ジョージア統計局によれば、2026年1〜7月の物品の対外貿易総額は155億1,700万ドルで前年同期比7.5%増となった。輸出が21.6%増の46億6,900万ドルと伸びる一方、輸入は2.4%増の108億4,900万ドルにとどまり、貿易赤字は61億8,000万ドルとなっている。ジョージアへの訪問はロシアが最多、上期61万件で5.1%増。ただし1人あたり支出は減少2026年8月12日金融・投資 ジョージア観光庁によれば、2026年上期の同国への訪問はロシアからが最多で61万825件、前年同期比5.1%増となった。一方で国立銀行の統計では、ロシアからの訪問者の支出総額は3億710万ドルとほぼ横ばい、1人あたりでは529ドルから502ドルへ減っている。ジョージアのブランドホテル稼働率58%へ改善、客室単価は134ドルで7%上昇2026年8月12日金融・投資 TBCキャピタルの調査によれば、ジョージアの大手ブランドホテルの2026年上期の平均稼働率は58%となり、前年から4ポイント上昇した。客室単価は134ドルで約7%高い。ただし3月と4月は中東情勢の影響を受け、前年並みかわずかに下回った。アルメニアの鉱工業生産10.8%増、建設は24.5%増。対ロシア貿易の急減とは対照的2026年8月10日金融・投資 アルメニア統計委員会によれば、2026年上期の鉱工業生産は1兆5,225億ドラムで前年同期比10.8%増、建設は2,822億ドラムで24.5%増となった。加工業も7.4%伸びている。一方で農林水産業は10.2%減の3,451億ドラムと落ち込んだ。S&P、ジョージアの格付け見通しを「ポジティブ」に。外貨準備は75億ドルで過去最高2026年8月10日金融・投資 S&Pは2026年8月7日、ジョージアのソブリン格付けをBBに据え置いたうえで、見通しを「安定的」から「ポジティブ」へ引き上げた。7月の外貨準備は前年同月比49.9%増の75億ドルと過去最高を更新し、インフレは5.5%へ鈍化した。ロシア・アルメニア貿易が3分の1に激減。中銀副総裁「GDPの1.5〜2%が危うい」2026年8月6日金融・投資 ロシアのオベルチュク副首相は2026年の対アルメニア貿易が前年比でおよそ3分の1に落ち込んだと述べ、さらなる減少を見込むとした。アルメニア中銀のハチャトリャン副総裁は、対ロシア輸出の減少が同国GDPの1.5〜2%に相当する部分を危うくしうると警告している。アルメニアの7月インフレは4.5%、月次では1.4%の下落。発電量は10%増2026年8月5日金融・投資 アルメニアの2026年7月の消費者物価は前年同月比4.5%上昇したが、前月比では1.4%下落した。上期の国内商業取引は3兆1,559億ドラムで0.9%増と伸びを欠く一方、発電量は51億6,370万キロワット時と10%増えた。ジョージアの6月GDPは8.6%増、上期は7.9%増。中銀は政策金利8.25%を維持2026年8月3日金融・投資 ジョージアの2026年6月の実質GDPは前年同月比8.6%増となり、上期の成長率は7.9%に達した。ゴールト・アンド・タガートは通年見通しを7.0%から7.5%へ引き上げた。国立銀行は7月29日の会合で政策金利を8.25%に据え置いている。ウズベキスタン経済、成長の質が転換。生産性が2017年以来初めてプラス寄与2026年7月30日金融・投資 ゴールト・アンド・タガートの調査によれば、ウズベキスタンの実質GDPは2017年の変動相場制移行以降、年平均6.6%で成長した。2025年には生産性が成長率に1.2ポイント寄与し、2017年以降で初めてプラスに転じた。製造業のGDP比は20.8%と最大部門になっている。ジョージアの上期貿易赤字が10%縮小。輸出20%増、送金は40億ドル見通しへ上方修正2026年7月27日金融・投資 ジョージアの2026年6月の物品輸出は前年同月比20.4%増の7億7,080万ドルとなり、上期の貿易赤字は10.2%減の52億ドルへ縮小した。海外からの送金は6月に10.4%増え、通年見通しは38億ドルから40億ドルへ引き上げられた。ジョージアの観光客が2四半期ぶり減少。イラン情勢と印LCC運休で中東・インドが急減2026年7月23日金融・投資 ジョージアの2026年第2四半期の外国人訪問者数は前年同期比4.5%減の160万人となった。中東が32.4%減、インドがインディゴの運休を受けて75.8%減と落ち込んだ一方、EUは19.4%増えた。上期の観光収入は19億ドルで2.0%減。ジョージアの教育産業が6年で倍増、GDP比6.4%へ。留学生3倍だがインド1国に54%集中2026年7月16日金融・投資 ジョージアの教育部門の売上は2019〜25年に倍増して43億ラリとなり、GDP比は4.5%から6.4%へ上昇した。高等教育を牽引したのは留学生で、6年で3倍の4万4,000人に達したが、53.8%をインド出身者が占め、単一市場への依存が課題になっている。ジョージアの経常赤字がGDP比3.8%へ半減。第1四半期のFDIは47.7%増2026年7月6日金融・投資 ジョージアの2026年第1四半期の経常収支赤字はGDP比3.8%となり、前年同期の7.9%から半減した。ICT輸出が59.5%伸びてサービス収支を押し上げたことが大きい。同期のFDIは47.7%増の2億7,120万ドル、証券投資は約5倍に膨らんだ。世界銀行、タジキスタンの新パートナーシップ枠組みを決定。IDAの供与残高は19億3000万ドル2026年6月3日金融・投資 世界銀行が2026〜32会計年度を対象とするタジキスタンの国別パートナーシップ枠組みを決定した。国際開発協会の供与は25案件・19億3000万ドル、国際金融公社の投資残高は6900万ドルである。中央アジアの成長率、2026年は5.6%とEBRD予測。キルギスが8.7%で最も高い2026年6月3日金融・投資 EBRDの「地域経済見通し」によれば、中央アジアとモンゴルの2026年の成長率は5.6%、2027年は5.3%となる見込み。国別ではキルギスが8.7%、タジキスタンが7.9%と高く、カザフスタンは4.7%にとどまる。ジョージア中銀、2年の据え置きから利上げへ。緩和シナリオはイラン情勢で崩れた2026年5月1日金融・投資 ジョージア国立銀行は2024年5月から2年間、政策金利を8.0%に据え置いた。2026年初頭には年内据え置き、2027年末に7.50%への緩やかな低下が見込まれていたが、イラン情勢によるエネルギー高で見通しは崩れ、5月に8.25%へ利上げされた。世界銀行、欧州・中央アジアの成長率を2026年2.1%と予測。中央アジアは4.9%2026年4月8日金融・投資 世界銀行の地域経済報告によれば、欧州・中央アジア全体の2026年成長率は2.1%にとどまる。中央アジアは2026〜27年の平均で4.9%と、域内で相対的に高い。中東情勢や貿易の分断がリスクとして挙げられている。イラン情勢50日、ジョージア経済への波及は限定的。3月の成長率は6%超と推計2026年3月4日金融・投資 2026年2月末に始まったイラン情勢の緊迫は、エネルギー価格の変動と地域の空域・海運の混乱を招いた。ゴールト・アンド・タガートは当初から影響を限定的と見ていたが、50日後の検証でも輸出、送金、税収は堅調を保ち、3月のGDP成長率を6%超と推計した。ジョージア2026年見通し、成長6.0%・利下げ50bp。実績は予想を大きく上回る展開に2025年12月16日金融・投資 ゴールト・アンド・タガートは2025年12月、ジョージアの2026年の実質GDP成長率を6.0%、平均インフレ率を3.0%、年末までに50ベーシスポイントの利下げで政策金利7.5%と予測した。実際には成長が加速し、中東情勢によるエネルギー高で利上げに転じており、見通しとの差が大きい。世界銀行、アルメニアの競争政策を分析。成長率は2025年5.2%、失業率は12.3%2025年11月21日金融・投資 世界銀行が報告書「Armenia's Economic Pulse」を公表し、競争環境の整備を提言した。成長率は2025年に5.2%、2027年に4.7%、インフレは3%前後で安定すると見込む。失業率は12.3%である。
← 記事一覧へ
経済見通しのニュース | Caspian Intelligence