カザフスタン財務省が法令ポータル「開かれた法令」の公開協議に付している2027〜2029年の共和国予算案は、8月31日に第3版が出て協議の期限が9月5日まで延びた。第1版は8月26日で、成立した法律ではない。第8条は2027年1月1日から適用する5つの基準額を定める。この条文は8月26日の第1版から変わっておらず、動かないのは最低賃金だけである。
| 項目 | 2026年 | 2027年案 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 最低賃金 | 85,000テンゲ | 85,000テンゲ | 据え置き |
| 最低基礎年金 | 35,596テンゲ | 38,622テンゲ | 8.5%増 |
| 最低年金 | 69,049テンゲ | 74,919テンゲ | 8.5%増 |
| 月額計算指標 | 4,325テンゲ | 4,693テンゲ | 8.5%増 |
| 生活最低限 | 50,851テンゲ | 55,173テンゲ | 8.5%増 |
2026年の値は2026〜2028年予算案の第7条による。
第9条は老齢年金と勤続年金の8.5%引き上げを見込んだ所要額を計上する。給付の算定基礎は最低賃金ではなく月額計算指標と生活最低限で、説明資料は最低基礎年金を生活最低限の70%に置く。第11条は一部の社会給付の算定に限って月額計算指標を4,325テンゲ、生活最低限を50,851テンゲとする。いずれも2026年と同じ値で、ここに8.5%の引き上げは及ばない。
2027年の歳入は25兆4,425億テンゲで、8月25日の閣議で示された19.9兆テンゲと食い違って見える。差は移転受入の5兆5,101億テンゲである。これを除いた税収・非税収入などの合計は19兆9,324億テンゲで、閣議の数字と重なる。
最低賃金は2023年9月1日の大統領年次教書を受け、2024年1月1日に7万テンゲから8万5,000テンゲへ上がったと財務省が同じポータルで説明している。2025年と2026年の予算案も8万5,000テンゲを置いており、案が通れば4年目の同額となる。8月25日の閣議は2027年のインフレの回廊を7.5〜9.5%と見込んでおり、名目で据え置けば実質では目減りする。予算案は説明資料の冒頭にあるとおりクルルタイで審議される。
