アルメニア中央銀行の理事会は9月15日、政策金利を0.25ポイント引き上げて6.75%にすると決めた。ロンバード・レポ金利は8.25%、預金ファシリティ金利は5.25%で、新金利は9月16日から適用する。利上げは2022年12月13日以来、約3年9か月ぶり。中銀は2023年6月に利下げに転じて2025年12月に6.50%まで下げ、2026年は8月4日まで5回続けて据え置いていた。投票は総裁と副総裁1人を含む5人が利上げ、もう1人の副総裁を含む3人が据え置きで、6月16日に利上げに投票したのはガザリャン理事だけだった。
| 項目 | 6月16日の決定 | 8月4日の決定 | 9月15日の決定 |
|---|---|---|---|
| 政策金利 | 6.50% | 6.50% | 6.75% |
| ロンバード・レポ金利 | 8.00% | 8.00% | 8.25% |
| 預金ファシリティ金利 | 5.00% | 5.00% | 5.25% |
| マルティン・ガルスチャン総裁 | 据え置き | 出席せず | 0.25ポイント引き上げ |
| ホヴァネス・ハチャトリャン副総裁 | 据え置き | 据え置き | 0.25ポイント引き上げ |
| アルメン・ヌルベキャン副総裁 | 据え置き | 出席せず | 据え置き |
| レヴォン・サハキャン理事 | 据え置き | 据え置き | 0.25ポイント引き上げ |
| ナレク・ガザリャン理事 | 0.25ポイント引き上げ | 出席せず | 0.25ポイント引き上げ |
| アルタク・マヌキャン理事 | 据え置き | 据え置き | 0.25ポイント引き上げ |
| アルメン・クトヤン理事 | 据え置き | 据え置き | 据え置き |
| ダヴィト・ナハペティャン理事 | 据え置き | 据え置き | 据え置き |
金融政策声明は、第2四半期に6.7%だった成長が長期的に持続可能な水準を上回ったとし、主に建設とサービスが担う成長は超過需要の存在を示すとした。最近は観光客の流れが弱まったにもかかわらず、アルメニアへの訪問、とくにロシア国民の訪問は大きく増え、外需にも拡大の兆しがあるという。インフレは8月に前年同月比4.4%と目標の3%を上回り続け、コアは4.8%だったとしている。議事要旨によると、据え置きの3人は、ロシアによる制限の先行きと範囲が不確かななかで国内の供給過剰や消費・投資の信頼低下が起きうるシナリオを挙げ、両方向のリスクの均衡を重視して、市場の予想に沿う据え置きに投票した。中銀が9月9日に行った市場参加者の調査では、今後8回の決定で6.5%が続くとの予想だった。次回の決定は11月3日(適用は11月4日)。
