ウズベキスタン中央銀行は9月16日の理事会で、政策金利を年14%に据え置いた。政策金利は2025年3月20日の会合で0.5ポイントの引き上げが決まり、中銀の金利の履歴によれば3月24日から年14%が適用されている。以後の会合でも14%が維持されている。8月の総合インフレ率は前年同月比6.2%に鈍化し、コアインフレは約5.5%の水準だった。発表文は、インフレの低下が続き、経済の動きがより均衡してきた兆しも一部で表れているものの、インフレを押し上げるリスクが一部残るため、現行の引き締め的な金融環境の維持が必要だとした。
2027年末までにインフレを目標の5%へ下げるのに必要な金融環境を確保し続けるとした。この年限は2025年10月24日の発表と、同年11月18日の理事会決定で承認された金融政策の基本方針(2026年および2027〜2028年)に既に示されている。政策金利を検討する次回の理事会は10月28日に予定されている。
据え置きは前回の7月29日と同じだが、物価と内需の評価の書きぶりは変わった。
| 項目 | 7月29日の発表 | 9月16日の発表 |
|---|---|---|
| インフレ | 直近数か月で低下のペースが鈍った。6月は年6.4%に加速 | 8月は年6.2%に鈍化し、低下の傾向が続いた |
| コアインフレ | 5.7%で、直近数か月はほぼ変化なし | 約5.5%の水準 |
| 内需・経済活動 | 内需の高い伸びが続く。上期の実質GDPは8.5%増 | 消費・投資需要は活発だが、直近数か月で総需要の一部の構成要素に安定の兆し。経済への与信の伸びは徐々に正常化 |
| スムの実質実効レート | 記述なし | 一部の主要な貿易相手国の通貨安を背景に年間を通じて上昇し、輸入物価を通じて物価上昇圧力を和らげている |
| 2026年の見通し | インフレ6.5%、成長率7.5〜8%程度 | 数字を示していない |
| 次回会合 | 9月16日 | 10月28日 |
6月17日の発表にあった、インフレ期待の持続的な低下とエネルギー料金の引き上げの二次的影響の最小化、コアインフレの良好な推移が「金融環境の段階的な緩和への移行を可能にする」という一文は、7月29日の発表で消え、今回も戻っていない。スムの実質実効レートに関する記述は、7月29日と6月17日の発表には無い。今回の発表は、インフレと内需の書きぶりが前回より落ち着いた一方で、金融環境の緩和に向かう記述は置いていない。
