資料写真:ジョージア国立議会図書館(トビリシ)/Alsandro(Public domain)出典

金融・投資

ジョージアへの送金は7月3億5005万ドル、ロシアからは7.2%減。ウズベキスタンは英国からが62%増

ジョージア国立銀行の統計によれば、2026年7月に同国へ入った送金は3億5005万ドルで前年同月比3.9%増にとどまった。首位は米国の6777万ドルで、ロシアは4202万ドルと7.2%減って3位に下がった。ウズベキスタンでも上期の受取総額93億ドルのうち英国からが62%、EUからが27%増えており、両国とも送金元の重心がロシアから西へ移っている。

この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)、点は各国の首都の位置。

ジョージアに2026年7月に入った海外からの送金は3億5005万ドル(9億2220万ラリ)だった。ジョージア国立銀行の更新データとして、BPNが伝えた。前年同月を3.9%、金額にして1310万ドル上回っている。

伸び率そのものは小さい。注目すべきは中身の入れ替わりである。

送金元2026年7月前年同月比
米国6777.3万ドル+11.23%
イタリア5592.5万ドル+0.37%
ロシア4201.6万ドル-7.15%
ドイツ3172.3万ドル+8.49%
イスラエル2928.0万ドル+21.62%
ギリシャ2800.3万ドル+7.32%
トルコ1221.6万ドル+21.81%
スペイン982.7万ドル-1.88%
カザフスタン826.3万ドル-4.54%
キルギス816.5万ドル-27.69%

ロシアは3位に位置するが、前年同月から7.15%減った。一方で米国が11.23%、イスラエルが21.62%、トルコが21.81%と2桁の伸びを見せている。全体が3.9%しか伸びていないのは、この増減が互いを打ち消し合っているためである。

中央アジアからの送金も減っている。キルギスからは27.69%減、カザフスタンからは4.54%減であり、いずれも金額は800万ドル台と小さいが、方向は同じである。

送金元の集中度は上がった。1か国あたり100万ドルを超えた上位29か国が全体の97.6%を占めており、前年同月の97.2%から高まっている。裾野が広がったのではなく、主要な送金元の内部で順位が入れ替わったということである。

ジョージアから海外への送金は7月に3900万ドル(1億280万ラリ)で、前年同月の3730万ドルから4.7%増えた。入ってくる額の9分の1程度にとどまる。

同じ動きはウズベキスタンでも起きている。2026年上期に同国が受け取った送金は93億ドルで13%増えたが、送金元別に見ると英国からが62%、EU諸国からが27%、米国からが19%それぞれ増えた。Gazeta.uzが伝えた。

両国に共通するのは、総額の伸びが穏やかでも、送金元の地理が動いているという点である。ジョージアの場合、労働者が向かう先が欧州と米国、イスラエル、トルコへ移りつつあることを示す。ロシアへの出稼ぎに依存する構図が薄まれば、ルーブル相場やロシアの景気に家計収入が左右される度合いも下がる。

一方で、送金は消費と不動産に直結する。ジョージアの受取額が3.9%増にとどまったことは、内需の押し上げ要因としては前年ほど強くないことを意味する。

この記事の日付 2026年8月17日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月18日 7:52

← 記事一覧へ戻る
ジョージアへの送金は7月3億5005万ドル、ロシアからは7.2%減。ウズベキスタンは英国からが62%増 | Caspian Intelligence