ウズベキスタン中央銀行のデータによると、8月18日の外国為替市場でドルの公定レートは11,820.4スムとなり、2023年8月10日の通貨切り下げ以降で最も低い水準(スム高)を更新した。前日から36.95スムのドル安で、2月に急騰したドルは長期の下落基調にある。7月初めに2025年12月以来となる11,910スム割れを付け、8月に入ってからは12,000スムを下回る水準で推移してきた。
背景には外貨需給の変化がある。中央銀行によると、1〜7月に個人と企業が購入した外貨は382億ドルで前年同期比17.7%増(企業300億ドル、個人82億ドル)。一方で銀行への外貨売却は330億ドルと28%増え、需要の伸びを供給の伸びが上回った。上半期ベースでは需要320億ドル(20%増)に対し供給は278億ドル(31%増)で、外貨不足額は13億ドル(24%)縮小した。輸入企業が国内での外貨調達を増やし、外部借り入れへの依存を減らしたことが背景にある。
期間中のドル相場は11,910〜12,320スムのレンジで推移し、スムは対ドルで約0.4%上昇した。1日あたりの変動幅は平均32スム(0.27%)と前年よりわずかに広がったが、正常範囲にとどまる。
外貨供給の伸びが需要増を上回ってスム高が進む状況で、ドル建てで見た同国の投資統計や貿易統計を押し上げる効果も持つ。もっともスム高は輸出競争力には逆風であり、中銀がどの水準まで自国通貨高を容認するかが次の焦点になる。
