カザフスタン国立銀行は8月31日、国際送金システム経由の送金統計の7月分を公表した。ウエスタンユニオンやゴールデンクラウンなどのシステムで扱われた取引に限った系列で、対外送金の全体ではない。
7月に国外へ送られたのは12万6,230件、563億7,500万テンゲで、国立銀行は前月比で件数21.3%減、金額13.5%減としている。国外から受け取ったのは3万8,580件、159億3,800万テンゲで、前月比は件数14.0%減、金額13.1%減。送った額は受け取った額の3.5倍にあたる。
| 送金先 | 2026年7月(百万テンゲ) | 構成比 | 2025年7月の構成比 |
|---|---|---|---|
| ウズベキスタン | 20,372.76 | 36.1% | 42.5% |
| ロシア | 17,140.81 | 30.4% | 25.3% |
| トルコ | 5,880.69 | 10.4% | 12.4% |
| ジョージア | 3,876.28 | 6.9% | 6.2% |
| キルギス | 2,948.85 | 5.2% | 3.2% |
| 合計 | 56,375.43 | 100.0% | 100.0% |
前年同月比は発表に無い。2025年7月分の同じ統計と突き合わせて算出すると、国外への送金はテンゲ建てで20.0%減、件数で9.6%減となる。ただしテンゲ建ての比較である。国立銀行が日ごとに公表する公式レートを本サイトで月内31日分ずつ平均すると、2025年7月が1ドル=528.75テンゲ、2026年7月が471.74テンゲになる。国立銀行はこの月平均を公表していない。これで換算すると1億3,324万ドルから1億1,951万ドルへ10.3%の減少にとどまる。月内の送金は日ごとに一様ではなく、公式レートは前営業日の取引で決まって土日は据え置かれるため、月平均での換算は近似である。件数の減り方に近く、テンゲ建ての2割減をそのまま取扱の縮小と読むことはできない。受取側では米国が18.5%で首位に立ち、前年同月に24.9%で首位だったロシアは17.9%に下がっている。減少の理由に発表は触れていない。受取国の側から見た7月の数字はジョージアへの送金に、域内の出稼ぎ送金の構造は用語解説にある。
