タジキスタン農業省は、独立35周年を前に穀物生産の推移を国営通信ホバルに明らかにした。2025年の生産量は170万トンで、1991年より140万トン多い6倍の水準にある。うち小麦は81万1,000トンで、1991年比66万2,000トン増の5.4倍だった。
2025年の生産量と作付面積は次のとおり。
| 品目 | 2025年の生産量 | 1991年比 | 2025年の作付面積 |
|---|---|---|---|
| 穀物全体 | 170万トン | 140万トン増(6倍) | 37万5,709ヘクタール |
| うち小麦 | 81万1,000トン | 66万2,000トン増(5.4倍) | 25万44ヘクタール |
逆算すると1991年の穀物生産は30万トン前後、小麦は14万9,000トンとなる。穀物側は原資料が10万トン単位で丸めているため幅があるが、6倍・5.4倍という伸びが35年という基準期間の起点の低さを映していることは変わらない。近年の増勢は鈍い。統計庁が8月21日に公表した1〜7月報告によれば、2026年1〜7月の穀物生産は82万6,880トンで前年同期比0.3%増にとどまり、うち小麦は61万5,199トンで4.7%減った。作付面積の3分の2を小麦が占める構成のもとでは、これ以上の増産は面積よりも単収の改善にかかる。畜産では食肉が3倍、蜂蜜が6.5倍になっており、独立以来の伸びという点は穀物と共通する。ただし足元で横ばいに近づいているのは穀物のほうで、牛の頭数は2026年8月1日時点で8.5%増えている。
