タジキスタン農業省の発表をアジアプラスが伝えたところによると、同国の2026年の綿花収穫目標は39万3,000トン超で、2025年の目標39万トンから引き上げられた。作付けは18万6,800ヘクタールの目標に対し、実績は18万2,800ヘクタールだった。
綿花は同国の農産業の基幹部門で、農業省によれば労働人口の約2割がこの部門で働き、繊維産業に原料を供給する。政府の2027〜2029年マクロ経済見通しでは、綿花と綿加工品の生産は段階的な増加が見込まれており、綿繊維・糸・織物の生産・輸出の見通しも盛り込まれている。
単収の底上げ策として広がっているのがフィルムマルチ栽培だ。2026年の導入面積は4万200ヘクタールと、前年の2万1,000ヘクタールからほぼ倍増した。農業省のアソゾダ第一次官によると、革新的栽培技術を使った圃場の平均単収はヘクタール4トンに達している。政府は2026〜2030年の綿花栽培イノベーション発展国家プログラムを採択済みで、雇用と軽工業・食品産業、輸出拡大に対する部門の役割を踏まえ、近代農業技術の導入と資源利用の効率化を優先課題に据えた。
綿花はロシア向け出稼ぎ送金と並ぶ農村部の現金収入源であり、加工度を上げて糸・織物で輸出できるかが付加価値の分かれ目となる。目標達成の可否とともに、繊維企業への原料供給がどこまで安定するかを追う必要がある。
