カザフスタンが日本と韓国の大学、研究機関との連携を広げている。高等教育、研究、人工知能の分野を強化するのが狙いである。アスタナ・タイムズが伝えた。
サヤサト・ヌルベク科学高等教育相は8月にソウルと東京を訪れ、大学幹部や政府関係者と会談した。議題は大学間の提携、共同研究、教員と学生の交流、そして人材育成である。
東京では東京都立大学と国連大学(UNU)の首脳と協議した。東京都立大学の学長との会談では、大学間提携の拡大、学術的な移動の増加、共同の教育・研究事業の立ち上げが話し合われた。ヌルベク氏は11月にアスタナで開かれる戦略パートナー・フォーラムへの出席を招請した。
国連大学との協力も焦点となった。同大学の学長で国連事務次長でもあるチリジ・マルワラ氏との会談では、科学、高等教育、研究、持続可能な開発の各分野での協力拡大が議論された。国際的な学術提携を強めるというトカエフ大統領の方針に沿って、同大学のカザフスタンにおける活動を広げる方策も検討された。マルワラ氏もアスタナでのフォーラムへの招待を受け入れている。
今回の訪問は、2025年12月にトカエフ大統領が初の中央アジア・日本首脳会合のため東京を公式訪問して以降の流れを引き継ぐものである。首脳会合でトカエフ大統領は人的資本を「発展の主要な原動力」と位置づけ、日本の大学にカザフスタンでの分校や教育センターの設置を呼びかけた。
駐カザフスタン日本大使はアスタナ・タイムズとの以前のインタビューで、教育分野の協力が貿易と投資に並ぶ二国間関係の柱として重みを増していると述べている。
日本企業の視点からは、この動きは現地採用の前提条件に関わる。中央アジアでの事業拡大にあたって、日本語や日本式の業務慣行に通じた現地人材をどこで確保するかは実務的な課題であり、大学の分校や共同課程はその供給源になりうる。カザフスタンが中央アジアの高等教育の中心地としての位置を強めていることも、拠点選定の判断材料になる。
