ウズベキスタン大統領府は8月25日、シャフカト・ミルジヨエフ大統領が出席して各地の新しい施設を稼働させる式典が開かれたと発表した。独立35周年に合わせたもので、全国の各地で大型の産業・サービス事業72件と社会施設91件、合わせて163件が稼働した。大統領は式典で象徴的なボタンを押し、これらを動かした。総額は発表の言い方で「ほぼ50兆スム」で、発表にドル換算はない。中央銀行の8月25日の公定レート1ドル=11,818スムで計算すると約42億3,000万ドルにあたる。スムは2023年の切り下げ以来の高値圏にある。
投資事業はエネルギー、農業・食品、冶金、自動車、電機、建設資材、鉱業、繊維・軽工業にまたがる。アンディジャン、ナマンガン、ジザフの各州では繊維・ニット・カーペットの工場が稼働し、大統領府はこれらが数百万ドル規模の輸出を担うとしている。サマルカンド州とタシケント州の新しい冶金工場は、産業協力の拡大と輸入代替に資するという。ナヴォイ州の新しいエネルギー事業は年6億5,700万キロワット時の発電を見込む。
| 区分 | 発表の内容 |
|---|---|
| 稼働した事業 | 大型の産業・サービス72件、社会施設91件の計163件。総額は約50兆スム |
| 社会施設の例 | 幼稚園36、学校43、高等教育機関7、病院3 |
| 稼働した電源 | シルダリヤ州で計1,573メガワット、カラカルパクスタンで風力200メガワットと蓄電100メガワット |
| 今後動くもの | 人工知能研究所は10月1日に開始、オックスフォード大学との教育ハブは設置がこれから |
| 見込みの数字 | 雇用1万5,000人、年1兆スムの追加歳入 |
社会施設では、新タシケントの10ヘクタールに建った新ウズベキスタン大学の複合施設が7,000人の学生を受け入れる。同大学ではハーバード大学と組んだ学長学校が動き出した。新しい国立図書館は3万平方メートルの5階建てで、同時に1,500人が利用でき、蔵書は20万冊を超える。カルシ市には4,000億スムをかけた経済・教育大学の校舎が建ち、学生3,000人と雇用700人を見込む。フェルガナ州の新しい医療施設は年6万人の治療と3万人の女性の検診に対応する。
大統領は過去10年の数字も挙げた。経済の規模は2.5倍超に拡大し、経済の各分野に1,600億ドルの外国投資を呼び込み、総額760億ドルの大型産業事業2,163件が稼働し、600万人近くが常用の職を得たという。発表は「外国投資」とだけ書いており、直接投資に限るとは示していない。今年に限れば、総額17億ドルの大型の産業・サービス施設56件が稼働し、8,800人の高収入の職が生まれたとする。国家予算から充てた46兆スムでは学校385、幼稚園113、病院81、道路7,500キロ、上下水道3,200キロが建設・修繕・再建されたが、この46兆スムがどの期間のものかは書かれていない。
大統領は、今回の事業を投資と輸出の指標だけで測るのは正しくないと述べ、新学期を前にした社会施設の開設を並べて説明した。件数では社会施設91件が投資事業72件を上回る。もっとも約50兆スムの内訳は示されておらず、産業・サービスと社会施設それぞれの金額は発表からは分からない。
稼働そのものは式典で行われた。ただし雇用1万5,000人と年1兆スムの追加歳入は見込みとして示された数字であり、人工知能研究所は10月1日の開始、オックスフォード大学との教育ハブは設置がこれからである。
