ウズベキスタン東部のフェルガナ州が、アフガニスタンとの貿易・投資協力を進めている。同州行政の発表として、トレンド通信が伝えた。
会談したのはハイルロ・ボゾロフ州知事と、アフガニスタン国営スピンザル・クンドゥズ社のアブドゥル・ハフィズ・ファリヤド代表、およびザマライ・カムガル氏である。協議されたのは建設、繊維、農業、航空の各分野における新規案件で、既存の合意を実際の投資へ発展させることが狙いとされる。
スピンザル・クンドゥズはアフガニスタン北部の綿花・綿油の国営企業である。繊維が議題に入っているのは、この企業の事業内容に沿っている。ウズベキスタンは綿花の主要生産国であり、綿繊維と繊維製品を輸出品目の柱としている。両国の間には原料と加工の分業が成り立つ余地がある。
フェルガナ州はウズベキスタン東部の人口密集地で、アフガニスタン国境には直接接していない。それでも州単位でアフガニスタンとの経済関係を進める動きが出ているのは、中央アジアがアフガニスタンを南方への通路として扱い始めていることを示す。
同じ方向の動きは他国にもある。トルクメニスタンはパキスタン向けのTAPIガスパイプラインと、アフガニスタンを経由する送電線・光ファイバー線の進展に期待を示した。イランとタジキスタンは鉄道、道路、航空、港湾、物流の協力を加速させることで一致し、両国間の国際鉄道貨物は2025年に増加している。
中央アジア5カ国はいずれも内陸国で、うち2か国は二重内陸国である。ロシア経由の北方路と中国経由の東方路に加えて、アフガニスタンを抜けてパキスタンやイランの港へ出る南方路が成立すれば、輸送の選択肢は大きく変わる。アフガニスタン情勢という不確実性を抱えたまま、その可能性を各国が個別に探っている段階といえる。
なお本件は州レベルの協議であり、案件の規模や時期は公表されていない。
