ジョージア財務省歳入庁は2026年8月13日、カズベギ税関検問所におけるすべての種類の通関手続きを停止したと発表した。ビジネス専門媒体BPNが伝えた。
停止の直接の原因は自然災害の警報である。歳入庁の説明によれば、デヴドラキ渓谷に設置された警報システムが作動し、高精度のシステムがカズベギ税関検問所に直ちに警報信号を伝達した。
安全確保のため、関係する国家機関と連携して退避が行われた。対象となったのは検問所の職員、現地にいた内務省パトロール警察と国境警察のすべての要員、各社の従業員、貨物車と乗用車、その運転手および乗客である。全員が保護された安全な区域へ移された。
歳入庁は、危険要因が減少した場合には通常の体制で全面的な業務を再開するとしている。
この検問所の停止が持つ意味は大きい。カズベギ検問所——ロシア側の名称ではヴェルフニー・ラルス——は、ジョージアとロシアを結ぶ唯一の陸路の国境通過点である。両国間の貨物のほぼすべてがここを通る。
デヴドラキ渓谷は氷河の崩落と土石流の危険が知られる場所である。2014年には大規模な土石流が発生し、この経路が長期にわたって寸断された。警報システムが設置されているのはそのためであり、今回の作動は制度が想定どおり機能した例といえる。
ただし経済への影響は避けられない。ジョージアはロシアから小麦、石油製品、その他の消費財を輸入しており、輸出でも自動車の再輸出などでこの経路を使う。同国の2026年6月の輸出のうち50.4%はCIS向けだった。国境が閉じている間、これらの貨物は動かない。
同じ時期に、ロシアは小麦の輸出税を121%引き上げると発表している。価格と経路の双方で、ジョージアの対ロシア貿易には不確実性が重なっている。
