欧州復興開発銀行(EBRD)は9月3日、カザフスタンの農産物商社トレードアグラと、同社が属するTBFホールディング・グループ傘下の関連会社に対し、上限2,500万ユーロのシニアローンを供与すると発表した。EBRDは同グループを、カザフスタンの大手民間農産物商社の一つと位置づけている。融資は、農産物の調達・加工・保管・輸送・輸出に充てる季節運転資金となる。
EBRDによれば、この資金は同グループが有機農産物の取扱量を増やすことを後押しし、土壌の健全性の改善、肥料使用量の削減、より持続可能な農法につながる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 融資 | 上限2,500万ユーロのシニアローン |
| 借り手 | トレードアグラおよびTBFホールディング・グループ傘下の関連会社 |
| 資金使途 | 農産物の調達・加工・保管・輸送・輸出に充てる季節運転資金 |
| 併設の助成 | 50万ユーロの投資助成金(EBRDのアグリフード・ネクサス計画。ドイツが国際気候イニシアチブを通じて拠出) |
| 技術協力 | 従業員と契約農家向けの研修、女性農業者への働きかけ、調達慣行の包摂性向上 |
| EBRDのカザフスタン向け累計投資 | 358件・117億ユーロ超 |
融資の期間と条件、同グループの取扱量は発表に書かれていない。50万ユーロの助成金は有機農産物の輸出と需要を促し、肥料と水の使用量を減らすことに充てられる。EBRDの同国向け投資は累計358件・117億ユーロ超で、大半は民間部門の育成に振り向けられてきたという。今回は設備投資ではなく、収穫期に調達代金が集中する商社の運転資金を賄うものである。カザフスタンでは8月28日時点で刈り取り面積が前年同期のほぼ2倍に進み、収穫量が770万トンに達している。
