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ユーラシア経済連合(EAEU)とは

ロシア主導の経済統合の枠組みEAEUの加盟国、仕組み、中央アジア・コーカサスの国々との関係を整理する。

ユーラシア経済連合(EAEU: Eurasian Economic Union)は、2015年に発足した経済統合の枠組みである。加盟国はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニアの5か国で、このサイトが扱う8か国のうちカザフスタン、キルギス、アルメニアの3か国が加盟している。

中身は関税同盟と単一市場である。加盟国間の関税を撤廃し、対外関税を共通化し、モノ・サービス・資本・労働力の移動を自由化する。運営はモスクワに置かれたユーラシア経済委員会(EEC)が担い、鉱工業生産や貿易の統計もここが公表する。

ウズベキスタンはオブザーバーにとどまり、正式加盟していない。ジョージアは加盟せず、EUとの連合協定を結ぶ路線を取る。アゼルバイジャンとトルクメニスタン、タジキスタンも非加盟である。つまりこの地域では、EAEUに入った国と入らない国が隣り合っており、その線引き自体が各国の外交路線を映している。

加盟国の景気は一様ではない。2026年1〜6月の鉱工業生産は、キルギスが前年同期比12.7%増と加盟国で最も高く、アルメニアが10.8%増で続いた一方、ロシアは0.4%増、ベラルーシは0.7%減だった。EAEU全体では0.7%増である。経済規模ではロシアが圧倒的なため、全体の数字はロシアに引きずられ、小国の高成長は平均に埋もれる。

投資家にとってのEAEUは、二つの顔を持つ。カザフスタンやキルギスに生産拠点を置けば、関税なしでロシアを含む1億8000万人規模の市場に出せるという入口の顔。そして、ロシア経済の変調や制裁の影響が、関税同盟の内側を通じて波及しやすいというリスクの顔である。アルメニアの対ロシア貿易が2026年上期に約3分の1へ縮んだように、EAEU加盟がそのまま対ロ依存を意味するわけではなく、各国の実際の貿易構成を個別に見る必要がある。

このサイトでは、EAEUの統計と域内貿易の動きをテーマ「域内統合」で追っている。

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