資料写真:カスピ海の海上石油生産施設/Ahmet Colakoglu(CC BY-SA 3.0)出典

エネルギー・資源

タジキスタンの1〜7月の石炭採掘149万5,000トン、20万トン増。うち33万2,000トンをウズベキスタン中心に輸出

タジキスタン国営通信ホバルの取材に産業・新技術省石炭産業局長が語ったところでは、1〜7月の石炭採掘は149万5,000トンで前年同期を20万トン上回り、うち33万2,000トンを主にウズベキスタンへ輸出した。統計庁の内訳では硬質炭が16.3%増、褐炭は11.7%減で方向が分かれている。

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タジキスタン国営通信ホバルは8月30日、産業・新技術省石炭産業局のバフロム・ユヌスゾダ局長への取材として、2026年1〜7月の石炭採掘量が149万5,000トンとなり、前年同期を20万トン上回ったと伝えた。うち33万2,000トンは主にウズベキスタン向けに輸出された。8月の最終日曜は同国の石炭採掘従事者の日にあたる。

大統領府附属統計庁が8月21日に公表した1〜7月の社会経済報告には、局長の説明にない種別の内訳がある。統計庁は石炭を硬質炭と褐炭に分けて集計しており、両者で方向が分かれている。

品目1〜7月2025年1〜7月2026年前年同期比(前年=100)
硬質炭125万4,494.4トン145万8,734.8トン116.3
褐炭4万1,633.0トン3万6,759.0トン88.3
合計129万6,127.4トン149万5,493.8トン115.4

統計庁の原表に合計の行は無く、両種別を足したものである。合計の149万5,493.8トンは、ホバルが伝えた149万5,000トンと一致する。前年同期からの増加は19万9,366トンで、硬質炭が20万4,240トン増え、褐炭が4,874トン減った差し引きである。

採掘業全体では逆の動きが出ている。同じ報告によると、1〜7月の採掘業の生産額は103億7,010万ソモニで、比較可能価格では前年同期比7.0%の減少、金属鉱石の採掘は7.8%減だった。石炭は縮小する採掘業のなかで数少ない増加項目である。鉱工業全体は1〜7月に13.1%増と伸びており、支えているのは加工業である。

ユヌスゾダ局長によれば、2026〜2027年の秋冬期に向けて経済・社会分野を準備する政府決定の履行として、ドゥシャンベ第2熱電併給所へ85万トンを搬入する計画が置かれ、8月26日時点で承認済みの日程どおり51万5,000トンが搬入された。計画の約6割にあたる。

局長は、今年は業界の企業が採掘量を300万トンに到達させることを決めている、と述べた。2025年は採掘量が初めて280万トンに達し、うち55万トンを輸出して過去最高となっている。1〜7月の149万5,000トンを単純に年換算すると300万トンには届かないが、暖房需要があるため生産は年後半に偏る。2025年は通年280万トンのうち1〜7月が129万6,000トンで、残る5か月に約150万トンが出た計算になる。同じだけ今年の8〜12月に積み上がれば、年間はおよそ300万トンになる。

制度と案件の面では、産業・新技術省が2026〜2030年の石炭産業発展プログラムを策定し、現在は関係する省庁が審査する段階にある。ナザル・アイロク鉱区の資源を使った無煙炭の製造・加工・選鉱工場の建設と、フォン・ヤグノブ鉱区からのコークス用炭の生産も検討課題として挙げられた。局長によれば、業界の企業は石炭の輸出を将来100万トンへ引き上げることを決めている。

タジキスタンにとって石炭は、輸入に頼らずに増産できる数少ない一次エネルギーであり、冬季の熱供給と輸出収入の両方を担う。1〜7月の実績が示すのは、増加が硬質炭の16.3%増によるもので、褐炭は11.7%減っているという内訳である。年間300万トンに届くかどうかは、暖房期にかかる8〜12月の積み上がり次第になる。

この記事の日付 2026年8月30日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月30日 17:48

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