タジキスタンとイランの間の石油製品の取引が大きく増える可能性が出てきた。タジキスタンのアジム・イブロヒム運輸相の発言として、イラン石油省の発表をトレンド通信が伝えた。
「現在、イランとタジキスタンの間の石油製品の取引は年間およそ80万トンである。しかし本日の協議と合同作業部会の立ち上げを受けて、この量は数倍に増えうる」と同相は述べた。両国は輸送の方法を今後検討するという。
背景には、タジキスタンの燃料調達の困難がある。イランのモフセン・パクネジャド石油相は同じ時期に、タジキスタンが「近日直面している課題」の解決を助けるため、石油製品の追加輸出を検討していると述べていた。中央アジア各国はガソリンや軽油の相当部分をロシアからの供給に頼ってきたが、その流れが細っている。
年80万トンという現在の水準が数倍になれば、タジキスタンのエネルギー供給におけるイランの比重は大きく変わる。もっとも、両国の間にはアフガニスタンまたはトルクメニスタンとウズベキスタンが横たわっており、輸送経路の確保が実現の前提になる。運輸相が「輸送の方法を検討する」と述べたのは、そこが最大の障害だからである。
投資誘致でも動きがある。タジキスタン最高議会国民議会のルスタム・エモマリ議長は8月13日、首都ドゥシャンベが外国投資の誘致と統計報告の改善に取り組んでいることを自身の発信で明らかにした。「外国投資の誘致と統計会計の改善」と題した円卓会議が開かれ、投資環境の強化と経済計画の精度向上が議題になったという。
統計の整備を投資誘致と並べて掲げている点は見落とせない。投資家が判断するには数字が要る。その数字の信頼性が低ければ、案件の評価そのものができない。タジキスタンは本サイトの対象8か国のなかでも統計の公表が限られる国であり、この動きが実際の改善につながるかは注視に値する。
