ウズベキスタンの航空燃料需要が急増している。2026年7〜12月の需要は37万5,000トンと、前年同期比27%増える見通しである。ガゼータ・ウズが大統領府の発表をもとに伝えた。
需要が増えた理由は、地政学的な緊張によって中央アジア上空を通過する便が増えたことにある。ウズベキスタン発着の便自体も2025年比で増えている。
供給の大半は国内の製油所で賄う計画だが、それだけでは足りない。一部の相手国が石油製品の輸出に制限を導入したため、ウズベキスタンはジョージアやイラクなど別の供給源からの輸入を手当てした。
国営エネルギー企業ウズベクネフテガスの上期実績も示された。同社は2026年1〜6月に天然ガス115億立方メートルを生産し、原油、ディーゼル、航空燃料、液化石油ガス(LPG)の生産は計画を上回った。通年では、ガソリン110万トン、ディーゼル98万3,000トン、航空燃料31万トン、LPG60万6,000トン、そして合成製品約118万トンの生産を見込む。
輸入の動きには数字の上でねじれがある。ガゼータ・ウズが確認した税関委員会のデータによれば、灯油の輸入は上期に2.5倍減り、4万9,700トンから1万9,500トンへ縮小した。 価格の上昇が背景にある。需要が伸びる局面で輸入が細り、そのうえで新たな供給源を確保する必要が生じた、という順序である。
ジョージアが中央アジアへ航空燃料を供給しているという事実は、地味だが示唆に富む。コーカサスと中央アジアを結ぶ物流が、カスピ海を越えて実際に機能していることを示す一例だからである。
