トルクメニスタンとカザフスタンは2026年8月から、両国間を移動する貨物と車両の事前情報を電子的に交換する運用を始めた。トルクメニスタン国家税関局の発表をビジネス・トルクメニスタンが伝えた。
データのやり取りは、トルクメニスタン国家税関局とカザフスタン財務省国家歳入委員会の情報システムを通じ、両機関の協定とその技術条件に基づいて行われる。貨物と車両の情報をトルクメニスタンの税関領域へ到着する前に受け取れるため、その分析をもとに必要な通関手続きの準備を前もって進められる。
税関局によると、この仕組みにより運送業者と貿易事業者は通関完了までの時間を短縮でき、国境通過が速くなり、紙の書類のやり取りも減る。国際貨物輸送の予見可能性が高まる効果もあるとしている。あわせて、両国間の貿易統計の質と正確性の向上、税関行政のデジタル化、対外経済活動の条件の簡素化も狙いに挙げられた。
中間回廊の議論では港湾や鉄道といった物理的な施設に目が向きがちだが、実務上の隘路はしばしば国境の手続きにある。カスピ海東岸のトルクメンバシ港と、カザフスタンのアクタウ・クリク両港はいずれも同じ海を挟む輸送の結節点であり、両国の陸上国境も貨物が通る。事前情報の交換は投資額の小さい施策だが、通過時間に直接効くという意味で回廊の実効的な能力を押し上げる。国際機関がCARECの枠組みで長年進めてきた貿易円滑化の一環でもある。
